マイページ
「2日に1回食べたくなる」七尾の老舗食堂・創業48年のとんてき定食 200gロース肉2枚重ねで復興作業員の胃袋も支える|FNNプライムオンライン
“ご当地グルメ” 仰天おいしい列島

「2日に1回食べたくなる」七尾の老舗食堂・創業48年のとんてき定食 200gロース肉2枚重ねで復興作業員の胃袋も支える

Google ニュース プリファードソース

食べるをつなぐ。HUBEAT

石川県七尾市といえば、新鮮な海の幸を思い浮かべる人が多いだろう。しかし、その港町に、訪れる人々を魅了してやまない“肉グルメ”が存在する。創業48年の老舗食堂「はなよし」が提供する、約200gの豚肩ロース肉を2枚重ねた「とんテキ定食」だ。能登半島地震の発生後、いち早く営業を再開し、復旧・復興作業にあたる人々の胃袋を支えてきた。グルメリポーターの彦摩呂さんも「豚肉のピアノ鍵盤やん」と驚いたその味と、店に込められた想いに迫る。

港町・七尾で“まさか”の肉!復興作業員も通う「とんテキ定食」

この記事の画像(20枚)

「教えてあなたのイトシメシ」をテーマに、石川県民が愛するグルメを紹介する企画で、グルメリポーターの彦摩呂さんらが向かったのは七尾市。この企画では“初上陸”となる地だ。七尾と聞いて「ピッチピチの海の幸」を想像していた彦摩呂さんだったが、番組に寄せられたのは意外なメッセージだった。

「七尾市にある『はなよし』の“とんテキ定食”。絶品です!野々市から七尾まで行ってでも食べたい!と思うほどの美味しさとボリュームです!」

港町で味わう、海の幸ではない“とんテキ”。この情報に導かれ、一行はJR七尾駅から約1キロ、観光名所「七尾食祭市場」から徒歩5分の場所にある「はなよし」を訪れた。

1978年に開業したこの店は、店主の達昭男さんと妻の吉子さんが二人三脚で切り盛りしてきた。昼は定食を提供する食堂、夜は居酒屋として、長年地元の人々に親しまれている。ランチタイムで一番の人気を誇るのが、メッセージにもあった「とんテキ定食」だ。

「豚肉のピアノ鍵盤やん」圧倒的ボリュームの名物

店の常連だという男性は「僕は毎回とんてきっすね。うまいんで」「2日に1回ぐらい」と、その味に惚れ込んでいる様子。多くの人を惹きつける味の秘密を探るべく、彦摩呂さんも早速一番人気の「とんテキ定食」を注文。同行した石川テレビの古賀華梨アナウンサーは、同じく人気の「ハンバーグ」を頼んだ。

カウンター席からは、店主・達さんの無駄のない調理風景を間近で見ることができる。厚切りの豚肉が鉄板の上でジュージューと音を立て、香ばしい匂いが立ち込める。その様子に彦摩呂さんも「自分のお肉を育てちゃう」と期待に胸を膨らませる。

ハンバーグには牛乳が!
ハンバーグには牛乳が!

醤油ベースの特製タレをかけ、さらにニンニクを加えてじっくりと焼き上げられていくとんてき。一方、ハンバーグには、なんと牛乳が加えられた。特製ソースと合わせることで、まろやかに仕上げるのが“はなよし流”だという。

そして、運ばれてきた「とんテキ定食」を前に、彦摩呂さんは驚きの声を上げた。「うわあ。すごいボリューム。これ2枚が重なってるよ、これ。えー、豚肉のピアノ鍵盤やん」。その名の通り、約200gの豚肩ロースが2段に重ねられたビジュアルは圧巻だ。

醤油ベースの秘伝タレと店主夫妻の人情味

一口食べると、彦摩呂さんの箸は止まらなくなった。「めっちゃうまい!醤油の風味が効いてるんだけど、醤油がとんがってないですよ。まろやかなんですよ」。豚肉の旨味と分厚さ、そして焼き目の香ばしさが一体となり、ご飯が進む味付けだ。添えられたマヨネーズをつければ、また違った味わいを楽しめる。

ハンバーグを注文した古賀アナも「すっごい柔らかいです。お箸ですぐに切れるんですよ。噛まなくてもお肉がほろほろほどけるんですよ。うわふわ」とその柔らかさに感動。彦摩呂さんは「僕、喋る時お箸置くんですけど、きょうはお箸ずっと動きっぱなし!」と、その美味しさを表現した。

さらに、女将が毎日手作りしているという小鉢のタケノコも「味が染みてる」と絶賛。ボリューム満点の料理だけでなく、細やかな一品にまで店主夫妻の心がこもっている。

地震後40日で再開…復興作業員の胃袋を支える

話は、2024年1月に発生した能登半島地震のことに及んだ。店も「一部損壊」の被害を受けたが、幸いにも大きな被害は免れたという。そして、水道が復旧すると、発生から約40日で営業を再開した。

当時は、周囲に開いている店がほとんどなく、解体作業にあたる人々で店はいっぱいになったという。「店がここしかないから」と、多くの作業員が「はなよし」の食事で空腹を満たした。現在も、復旧・復興に向けて作業にあたる人々が多く訪れており、インタビューに答えてくれた「2日に1回来る」という常連客もその一人だった。店は、復興を支える人々の胃袋と心を支える重要な拠点となっているのだ。

彦摩呂さんの「早く開けてあげたいと思ってたでしょ」という問いに、夫妻は「うん。そう」と頷いた。その言葉に、被災した人々や復興に従事する人々への温かい想いがにじむ。

「満足してくれたらいい」変わらぬ想い

なぜこれほどボリューム満点の食事を提供するのか。店主の達さんは、はにかみながらこう語る。「もうとにかくお腹いっぱいになってもらいたいと思う。そう。何もそんな考えないから。俺もう満足してくれりゃいいから」。

妻の吉子さんも「七尾にないようなことせな、ね」と笑顔で続ける。その気さくで温かい人柄も、この店が愛され続ける理由の一つだろう。食事中、サービスでスイカを出してくれるなど、取材陣への心遣いも忘れない。

味、ボリューム、そして何よりも店主夫妻の人情味。その全てが詰まった「はなよし」のとんてき定食は、まさに七尾で愛されてやまない“愛し飯”だ。

「はなよし」は七尾市府中町にあり、定休日は日曜日と祝日。ボリューム満点の定食が味わえるのはランチタイムのみなので、訪れる際はご注意を。

(石川テレビ・8月25日放送)

石川テレビ
石川テレビ

石川の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。

  • 1
  • 2
関連記事

食べるをつなぐ。HUBEAT

“ご当地グルメ” 仰天おいしい列島の他の記事
暑さを乗り切る!元気飯!にんにく激推し鉄板焼肉&旨辛にんにくラーメンをご紹介
暑さを乗り切る!元気飯!にんにく激推し鉄板焼肉&旨辛にんにくラーメンをご紹介
ライフ
「みんなが作らないから幻」市場に出回らない激レアブドウ「竜宝」…後継者不足に向き合う鹿屋市の観光農園【鹿児島】
「みんなが作らないから幻」市場に出回らない激レアブドウ「竜宝」…後継者不足に向き合う鹿屋市の観光農園【鹿児島】
都道府県
「働く姿が美しくて」移住カメラマンが老舗豆腐店を事業承継 創業70年を背負う覚悟と笑顔
「働く姿が美しくて」移住カメラマンが老舗豆腐店を事業承継 創業70年を背負う覚悟と笑顔
ライフ
企業秘密のタルタルに絶品おにぎり!「惣菜ハンターあかね」が宮崎市内の人気惣菜を食べ尽くす
企業秘密のタルタルに絶品おにぎり!「惣菜ハンターあかね」が宮崎市内の人気惣菜を食べ尽くす
ライフ
一覧ページへ
×