石川県金沢市の観音院で約400年の歴史を持つ『四万六千日大祭』が8月21日に行われた。毎年旧暦7月9日に行われるこの祭りでは、当日に参拝すると4万6000日分ものご利益があるとされている。その数字の由来は諸説あるが、多くの参拝者がこぞって買い求めるのが名物の「トウモロコシ」だ。子孫繁栄や商売繁盛のご利益があるとされ、近隣の東山地区では、このとうもろこしを厄除けとして家の軒先に1年間吊るす独特の風習が今なお根付いている。
金沢の夏、軒先にとうもろこしを吊るす風習

金沢市のひがし茶屋街近くに位置する観音院で、年に一度の『四万六千日大祭』が執り行われた。この祭りは約400年の歴史を持ち、毎年旧暦の7月9日にあたる日に行われる伝統行事である。

この日に参拝すると、1日で4万6000日分のご利益が得られるとされており、早朝から多くの人々がそのご利益を求めて訪れていた。

「四万六千日」という数字には、どのような意味が込められているのだろうか。観音院の安念尚弘住職は、この日のご利益について次のように語る。
「四万六千日というのは、ご開帳させていただいております観音様のご利益が1年で一番ある日なので、この1年を健やかに過ごしていただきたいと思っております」

その由来については様々な説が存在する。「一生」と「一升」の語呂合わせから、一升分のお米が約4万6000粒であることに由来するという説。また、4万6000日を365日で割ると約126年となり、これが人間の寿命に近い数字であることから来ているという説などだ。
参拝者がこぞって求める「トウモロコシ」

そして、観音院の『四万六千日大祭』といえば、多くの参拝者が買い求めているのが「祈祷とうもろこし」である。

このとうもろこしには、様々なご利益があるとされている。たくさんの実が詰まっていることから、特に「子孫繁栄」や「商売繁盛」のご利益があるといわれ、参拝者の間で人気を集めている。
軒先に吊るすのが習わし 地元に根付く夏の風物詩

観音院がある東山地区をのぞいてみると、この地域ならではの光景が広がっている。多くの家の軒先には、祭りで求められたとうもろこしが吊るされていた。

この「祈祷とうもろこし」を、厄除けとして軒先に1年間吊るしておくのが古くからの風習だという。
近くで商売を営む人は、この祭りへの思いをこう語る。
「年一回の行事というか、行かないと夏という感じがしない。このおかげで商売が上手くいっていると思っています」

400年の時を超えて受け継がれるこの祭りは、人々の健やかな暮らしと商売繁盛への願いを乗せ、金沢の夏の風物詩として地域に深く根付いている。

(石川テレビ・8月21日放送)
