三菱UFJ銀行の貸金庫から、元行員によって巨額の金品が盗まれた事件。
「めざまし8」は、逮捕された今村由香理容疑者(46)と、3年ほど前、練馬で10回ほど「一緒に飲んだことがある」という人物を取材しました。

今村容疑者を知る人:
飲み会が定期的に開催されていて、そこの飲み会で知り合いました。毎日飲み歩いてたんで、結構な頻度で見ることがありましたね。
(今村容疑者は)騒がしいですね、すごくテンションが高くて、やけ酒飲んで騒ぐタイプみたいな印象でした。なんかニュース見たら、犯行が2020年からってあったので、特に金遣い荒いとかもなかったし、飲み代も少人数でも絶対割り勘で。

飲みの場に頻繁に姿を見せていたという、今村容疑者。
3年ほど通っていたという飲食店の店長は、同じ職場に勤める人を連れてきたこともあったといいます。

今村容疑者“行きつけ”の飲食店・店主:
みんなも(今村由香理容疑者を)「ゆかちーさん」と言うぐらい常連さんももう、みんな知っていたので。職場の方を連れてきていただいたりとかしたので、皆さん、仲いいんだなっていうのがまずひとつと。
例えば、大人数で飲んでいたら自分が話題を提供して、こう、わいわい笑い話にしたりとか、気を使える方だなとは思ってはいたんですよね。

――飲みの席では競馬の話はしていましたか?
例えば来週(競馬)あるよねっていうので、少しは話をしていたのは知っているけど、「来週、誰が走るから誰にする(賭ける)?」みたいなぐらいですね。

そんな今村容疑者でしたが、練馬支店に勤めていた約1年半前、店長は“ある変化”を感じたといいます。

今村容疑者“行きつけ”の飲食店・店主:
今までグループで来ていたけど、「みんなと飲んでないんだよね」と言って、一人で来るようになってからは「なんかあったんだろうな」ぐらいは思いましたけど。
飲み方だったり…、なんかそれなりのストレスは、抱えているんだろうなって。
曽祖父の形見の指輪なくなる「ショック…」
事件が発覚したのは、2024年10月。「金庫の中身が違っているのではないか」という顧客からの相談がきっかけでした。

「めざまし8」が取材したのは、三菱UFJ銀行玉川支店で貸金庫を利用しているという、投資家の男性です。今村容疑者が玉川支店に赴任した2024年10月、そのわずか1カ月後に銀行から連絡があったといいます。

三菱UFJ銀行の貸金庫から貴金属がなくなった人:
留守電が残っていたんです、「三菱(UFJ)銀行ですけど、お口座のことで」って言われたんですね。僕もちらっと貸金庫(の中身)を盗まれたって報道で見ていましたから。まさかその件じゃねえだろうな…と思ったら、その件だったっていう。(貸金庫を)開けてみて、どうやら俺もなくなってるぞって。
当時しまってあった、一番太いネックレスと、あとダイヤの指輪、それは宝石箱に入ってましたんで、リングのケースあるじゃないですか?あれがまるっと(なかった)。

消えていたのは、ダイヤモンドの指輪やネックレスなどの貴金属類。
指輪は曽祖父から伝わる形見のようなもので、鑑定書はないものの1億円相当の価値があるのではといいます。

三菱UFJ銀行の貸金庫から貴金属がなくなった人:
もう貸金庫でも現実こういうことが起こるんだよ。預ける側も含めて、やっぱおごっていましたよね、どうせ普段使うもんじゃないから、いいやっていうふうに思ってたんで…。
あるものがなくなると、やっぱりショックが大きいですよ。

立場を利用して、大事な顧客の貸金庫の中身を盗み、私的に使っていたという今村容疑者。
被害総額は17億円以上にのぼるとみられていますが、その全容はまだ見えていません。
(「めざまし8」1月16日放送より)