米の価格高騰で備蓄米を放出した去年の“米騒動”から一転、今年は米の価格が下落している。このためJAグループ佐賀は農林水産副大臣に対し、米の需要と供給の安定を求めて早期の備蓄米買戻しなどを要請した。
米の価格下落 在庫量は過去最高水準
農林水産省によると、コメの価格は今年1月に、過去最高値となる5キロあたり4416円を記録してから下落傾向が続いていて、8月20日の週のコメの平均価格は3311円と5週連続の値下がりとなっている。

一方、民間在庫量は約243万トンと、適正水準とされる180~200万トンを上回り、比較可能な1999年以降、最も高い水準となっている。

このためJAグループ佐賀は8月3日、山下雄平農林水産副大臣に対し、コメの需給安定に関する要請を行った。
早期の備蓄米買戻しなどを国に要請
要請には、在庫量を適正な値に近づけて大幅な価格下落を防ぐため、早期の備蓄米買戻しを行うことなどが盛り込まれている。

山下雄平 農林水産副大臣:
国としては需給バランスの見通しを誤ってしまっているという責任もあると思っていて、いろいろな支援策も含めてやっていくことで農家の皆さんが経営を見通せるような体制を作っていくことで責任を果たしていくしかない

佐賀県農業協同組合中央会 楠泰誠 会長:
需要と供給のバランスを保ちながら生産者、消費者どちらも困らないような価格に持っていくということは、ぜひお願いしたい

政府は、新たな水田政策としてコメ農家から転作した農家に払う補助金について、面積あたりの収穫量に応じて支援額が増える仕組みを導入する方針で、今回の要請には、こうした転作への支援拡充を図ることなども盛り込まれている。

