九州新幹線長崎ルートをめぐる国と佐賀県の合意にJR九州が難色を示している。在来線の本数確保が盛り込まれているからだ。JR九州の社長は「本数確保は約束できない」と述べ、早くも難題が浮き彫りになった。
アセス実施の合意は「大きな一歩」
九州新幹線長崎ルートの新鳥栖―武雄温泉間をめぐり、国と佐賀県は7月17日、環境アセスメントの実施などについて合意した。

この合意についてJR九州の古宮社長は7月23日の会見で次のように述べ「大きな一歩」と評価した。

JR九州 古宮洋二社長:
アセスメントに取りかかることが一番だと思うので、それについての合意がなされたということは、非常に大きな一歩ではないかなと思っている
在来線の本数を確保「約束できない」
しかし、今回の合意についてJR九州は難色を示している。
国と佐賀県の合意には「在来線の本数を確保するようJR九州に要請する」ことが盛り込まれているからだ。

JR九州の古宮社長は次のように述べ「約束できない」と慎重な姿勢を示した。
JR九州 古宮洋二社長:
建設が例えば7年とか、10年とかかかるのであれば、その10年後をこの場で約束することはできない。需要がどうなるかはわからないので。経営者としてきちんと需要を想定し、需要に見合った列車本数は何なのかを考えていくことがベストだと思う

一方、合意に盛り込まれた長崎本線の一部区間へのICカードの導入については「前向きに検討したい」との見解を示した。
JR九州の古宮社長は近く、佐賀県の山口知事と面談する日程を調整しているという。

