28日午後4時27分ごろ熊本県を震源とする地震があり、熊本県内で最大震度7を観測した。地震から一夜が明け、大分県内の被害も明らかになったほか支援の動きも加速している。
また10年前の熊本地震で最大震度6弱を観測した別府市のホームセンターでは防災関連の商品を買い求める客が増えているという。
専門家に今回の地震と10年前の熊本地震の関連などについて聞いた。
隣県の大分から被災地支援「九州1つとなって」警察や消防など
28日、熊本県で最大震度7を観測した地震。
大分県内では最大震度4を大分市、中津市など11市町村で観測。
地震の影響で、県内では大分市に住む70代の女性が自宅で転倒し、左肩を打撲するけがをした。
また日田市上津江町の県道や竹田市荻町の市道などで落石が確認されている。
熊本県への支援の動きも始まっている。
28日午後8時過ぎ。日田市の萩尾パーキングエリアには県内各地から多くの消防隊員が集まっていた。
被災地の支援のため組織された緊急消防援助隊だ。県内すべての消防本部からあわせて122人が参加している。
緊急消防援助隊 大隊長代行(別府市消防本部)の千葉伸一さんは「熊本は大きな地震がこれで2度目となるので、不安な1日を過ごされていると思う少しでも早く現場に着いて、安心を与えられるように九州一つとなって活動をしていきたい」と話している。
援助隊は29日明け方から熊本県八代市で活動を始めたという。
このほか県警の警察官約40人が、現地で救助活動や信号の復旧作業などを行っている。

水道局や医師や看護師なども被災地へ
また大分市上下水道局では熊本県の益城町に向けて給水車1台と職員4人が29日朝、出発。
益城町では水道施設が被災し断水が発生しているということで現地で飲料水の供給を行っている。
大分市上下水道局は職員を交代させながら当面の間、現地で給水作業を続けるほか別府市、佐伯市、宇佐市、臼杵市の4市も30日、給水車を派遣する予定だという。
このほか、国からの要請を受けて県内から医師や看護師など合わせて60人以上が熊本県の病院などに派遣されて活動している。

ホームセンターには防災関連の商品を買い求める客増
今回の地震を受けて県内で備える動きも。
10年前の熊本地震で最大震度6弱を観測した別府市にあるホームセンター グッデイ別府店では、地震が起きた直後の28日の夕方以降、防災関連の商品を買い求める客が多くなっている。
特に飲料水や非常食などの備蓄品については売り上げが通常の約10倍になっているという。訪れた客は「ちょっと怖いと思い、水とか買い足そうかなと思ってきた」と話している。
グッデイ別府店の工藤邦博さんは「2016年の熊本地震では本震が2日後にあったので今回ももしかするとということで今のうちに準備するところはある。まずは水、あとは食料はそろえていた方がいいと思う」と話していた。

今回の熊本地震について専門家の見解は
専門家は今回の熊本地震について、10年前の地震と震源も近く発生のメカニズムも似ていると指摘している。最大震度4を観測した大分でも今後1週間は同じ程度の地震に注意が必要だという。
大分地方気象台の高浜聡南海トラフ地震防災官によりますと、今回発生した地震のメカニズムは10年前の熊本地震と同じだという。
ーー大分地方気象台の高浜聡南海トラフ地震防災官
「今回の地震のメカニズムとしては横ずれ断層型になる。地震は断層運動になるので、その断層面の動きが横方向に動いてるものが横ずれ断層型」
東日本大震災の時のような津波を引き起こしやすい「逆断層型」とは異なり、断層が水平方向に動く「横ずれ断層型」だと話す。

大分も今後1週間は同程度の地震に注意
今回の地震の震源は日奈久断層帯の近く。10年前の地震の震源は布田川断層帯の近くだった。
ーー大分地方気象台 高浜聡南海トラフ地震防災官
「(2つの地震は)横ずれ断層だったということ、浅い場所で起きた地震。 そして10年前はマグニチュード7.3の地震ということで、これも規模の大きな地震だったということになる。関連性については分からないが、場所的には10年前の地震から20キロ程度離れた(近い)場所で今回の地震は発生している」
大分地方気象台では「熊本県熊本地方の地震だがこの領域は地震が続発する領域になることから特に大分県については、今回の地震で震度4を観測したので、大分県内でも、震度4程度の揺れとなる可能性があるので注意してもらいたい」と大分でも今後、同じ規模の地震の可能性があるとして引き続き注意を呼びかけている。
また、避難経路や非常持ち出し品を確認したり、倒れやすい家具を固定するなど地震への備えを改めて確認してほしいと話している。


