北朝鮮による拉致被害者、曽我ひとみさんの講演が、宮城県内で初めて開催されました。
曽我さんはともに拉致され今も帰国がかなっていない母への思いなどを語り、一日も早い問題解決を訴えました。
曽我ひとみさん
「日本語を話すおばさんに『ここはどこですか?』と尋ねたら、『ここは北朝鮮という国だ』というのです」
北朝鮮による拉致被害者の1人、曽我ひとみさん・67歳。
今から48年前の1978年8月、曽我さんは新潟県佐渡市で母のミヨシさん(当時46歳)とともに、北朝鮮の工作員に拉致されました。
曽我ひとみさん
「完全に心が折れることはありませんでした。(看護学校の)実習で現場に出るときのために、(母が)ローンを組んで買ってくれた時計があったからです。その時計を母だと思って再会するまで生き抜こうと思いを強くしたのです」
曽我さんは2002年に帰国を果たしましたが、母のミヨシさんの安否は拉致されて以降分かっておらず、北朝鮮はミヨシさんの北朝鮮入りを認めていません。
日本政府が認定する拉致被害者は17人ですが、(内5人は帰国)政府はこの他にも、拉致の可能性を排除できない人がいるとしています。
曽我さんの母ミヨシさんは今年で94歳となります。被害者や関係者が高齢化していることもあり、曽我さんは一日も早い解決をと訴えています。
曽我ひとみさん
「今私は母がいなくなった時の年齢をはるかに超えてしまいました。母が帰ってきたならやりたいことを好きなだけやらせてあげたい。『ただいま』『おかえり』この言葉を一日でも早く聞きたいだけなのです」
曽我さんが県内で講演したのは今回が初めてです。若い世代も訪れ、拉致問題を決して他人事ではないと感じた様子でした。
講演を聞いた人(高校1年生)
「つらい思いを背負ってでも、色んな人に伝えていこうと続けていることに心を打たれたし、色んな人に知ってもらいたい問題だと思いました」
講演を聞いた人(高校1年生)
「現在進行形の問題で実際に被害にあっている人がいるということが実感できて良かった」
