鹿児島県南種子町で黄金色の稲穂が揺れている。温暖な気候を生かした「超早場米」の稲刈りが7月9日、茎永の水田で始まった。50アールの田んぼから約2トンのコシヒカリが収穫され、夏の訪れを告げる風景が広がった。
「田植えも生育も1週間から10日早い年だった」
3月上旬に田植えを行い、約4カ月で収穫を迎える超早場米。2026年は7月の長雨で生育への影響が懸念されたが、その後晴天が続き、出来は例年並みとなった。
米農家の石堂裕司さんは「夏が来たなという感じがした。田植えについても生育においても1週間から10日早い年だった」と振り返る。

収穫された米は早ければ7月下旬には店頭に並ぶ見通しだ。
新米価格は2025年より安くなる見込み
消費者にとって気になるのが今年の価格動向だ。関係者によると、JA(農業協同組合)が集荷の際に農家へ支払う前払い金=「概算金」は2025年より2割程度安くなる見通しで、店頭での新米価格も昨年を下回ると予想されている。

一方で、農家側の事情は厳しい。止まらない物価上昇が経費を圧迫しており、石堂さんは「経費に見合った概算金ではなかった。物価も上がっているので、米の買い取り価格も上げて欲しかった」と率直な思いを語った。消費者には朗報でも、生産者には頭の痛い現実が続いている。

南種子町の超早場米の稲刈りは、8月中旬まで続く予定だ。
【動画で見る▶種子島で超早場米の収穫始まる 概算金が2割減 農家「経費に見合っていない」】

