警戒アラートの判断ポイント

(7)高波、強風、雷雨

注意報や警報が出ている日は、波が急に高くなったり、落雷の危険があったりと、海の状況が一気に悪化することがあるため、海レジャーは中止しましょう。

(8)熱中症警戒アラート

最近は気温がぐんと上がる日が増え、夏の間は熱中症警戒アラートが出ることも珍しくなくなりました。「水辺なら涼しいし大丈夫」と思ってしまいがちですが、ここがちょっとした落とし穴。

海の中に入っている部分はひんやりしていても、頭や肩は強い日差しにずっとさらされている状態です。気づかないうちに体力がどんどん奪われてしまうことがあります。そして、親は「帰り道の分の体力を残しておく」ことも忘れてはいけません。

海レジャーでは、ついつい夢中になって遊んでしまいますが、一番暑い時間帯は避ける、遊ぶ時間を短めにする、こまめな水分補給と休憩といった、安全に遊ぶための工夫を忘れないようにしてください。

海辺近くのサイレンや放送は、聞き逃さないように要注意
海辺近くのサイレンや放送は、聞き逃さないように要注意

(9)地震・津波情報

少し前のことになりますが、2024年8月8日に日向灘で大きな地震があり、気象庁から「南海トラフ地震臨時情報」が初めて発表されました。

こうした情報が出た日は、「海に行きたかったな…」という気持ちはもちろんあるのですが、私は、たった1回の海レジャーのために、家族の命を危険にさらす必要はないと考えています。元海上保安官として、そして子供を守る母として、こうした地震・津波に関する特別な情報が出た日は、「海には行かない」という選択をしています。

勇気を持って「中止する」判断を

 どんなにしっかり準備をしていても、その日の天気や海の様子によっては、「今日は海はやめておこう」という判断が必要になることがあります。せっかく楽しみにしていたのに…と残念な気持ちになりますが、それは家族の安全を守るための大切な決断です。

そして、「別の日に行こう」と気持ちを切り替えることは、子供にとっても安全を優先する大切さを学べる良い機会になるのではないでしょうか。

最後に、もう一つ覚えておきたいことがあります。現地での地震はもちろん、遠く離れた国で起きた地震が時間をかけて「遠地津波(えんちつなみ)」として日本に届くこともあります。だからこそ、海では遊びに夢中になりすぎず、ときどきスマホで最新の天気や津波情報をチェックすることを忘れないでくださいね。

川崎みさ(かわさき・みさ)
1985年生まれ、広島県在住。元海上保安官で2児のママ。船舶料理士、整理収納アドバイザー1級、防災士、ひろしま防災Jプログラムトレーナー。

川崎みさ
川崎みさ

1985年生まれで広島県在住。元海上保安官で2児のママ。船舶料理士、整理収納アドバイザー1級、防災士、ひろしま防災Jプログラムトレーナー。大型巡視船で働いていた経験を活かし、限られた環境と予算でも暮らしを楽しむ工夫を発信中。「お金はないけど知恵はある」海保マインドと「海保式やりくり」で、暮らしの「ちょっと困った」を解決するライフハックを発信する。
産後1カ月のときに西日本豪雨で被災した経験から、「親としての覚悟と準備の足りなさ」を自覚し、災害への備えを考えるようになる。海上保安庁を退職後に「災害について多くの人に考えてもらえるキッカケになれば」と、防災についての発信や、防災教室を開催している。テレビ、新聞、雑誌、NHKラジオなどメディア出演多数。趣味は古着屋めぐりとマンガを読むこと。