海のレジャーシーズンを前に、「海猿」たちが連携を確認した――。第十管区海上保安本部(十管本部)の潜水士と機動救難士あわせて12人が7月2日、鹿児島市の谷山港で合同訓練を実施した。転覆した船に取り残された人を救助する訓練に臨み、「地道な訓練を愚直に積み上げていくことが必要」と気を引き締めた。

チームの垣根を越えて集結

訓練に参加したのは、漫画や映画で「海猿」の呼び名が広く定着した潜水士と機動救難士たち。普段はそれぞれ巡視船や航空基地などに所属し、海で事故が発生した際の救助活動を担う精鋭だ。

今回は海のレジャーが本格化する時期を前に、普段は別々のチームで活動するメンバーが谷山港に集結。チームの垣根を越えた合同訓練に臨んだ。

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水深3メートルで転覆船を想定

この日実施したのは、潜水士が2人1組となり、転覆した船に取り残された人を救助する訓練だ。水深約3メートルの海中に、転覆船の内部に見立てたうきわやブルーシートなどを設置。潜水士たちは障害物を越えながら要救助者のもとへと向かった。

視界の悪い海中での救助活動は、限られた時間の中で危険も伴う。そのため、潜水士同士の緊密な連携と高い技術が不可欠となる。潜水開始から約11分、要救助者のもとへたどり着いた潜水士は、マスクをつけて声をかけながら救助にあたった。

「能力の向上が図れた」

訓練を終えた巡視船さつまの池沢司主任航海士は、「連携を図る部分や、要救助者の顔を見る位置、どういった動きで楽に搬送できるかなどを学んだ。能力の向上が図れた」と手応えを語った。

同じく巡視船さつまの森本吉隆船長は、「地道な訓練を愚直に積み上げていくことが必要だと考えている」と述べ、日々の積み重ねの重要性を強調した。

いざというときに備えて連携と技術を磨く「海猿」たちの姿は、鹿児島の海を守る確かな備えである。

(動画で見る▶「海猿」が鹿児島市で合同訓練 海難事故での人命救助を想定)

鹿児島テレビ
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