ブローカーらの車ナンバー入手し張り込み、3日後・・・
さらに取材を重ねると、記者は、このブローカーグループが使用しているという車のナンバーを入手。先月、拠点だというJR新大阪駅で張り込みを始めた。
取材を始めて3日目の朝、該当する車が現れた。
運転するのは30代ほどの男。トランクには、大量の家電量販店の袋が積んであった。

約20分後、協力者とみられる60代ほどの年配男性が、不安げに辺りを見渡しつつ、後部座席に乗り込んだ。
携帯ショップなどを転々した後、ゲーム機購入
車が向かった先は、大阪市内の家電量販店だった。
携帯電話のカウンターでしばらく手続きをした後、今度は大阪府東部の携帯ショップへ。この店でも、先ほどの年配男性が契約手続きをし、その様子を運転手の男が監視していた。一般客が次々と手続きを終えていく中、男らは約3時間もその場に留まり続けた。

店を出ると、車は再び大阪市中心部へと引き返し、先程とは別の家電量販店へ。
その場でも2時間近く手続きをした後、今度はゲーム売り場に向かった。年配男性は何か指示を受けているのか、しきりにスマホを操作しながら、「PlayStation5」を購入していた。車に戻ると、しばらく走った先の路肩で停車。ゲーム機は、そこで待っていた別の車へと手際よく積み替えられていった。
翌日も追跡
翌朝も、年配男性は同じように家電量販店に向かった。約2時間の手続きを終え、一旦店を出たものの、夕方に再び同じ窓口で手続きする様子が確認できた。

午後7時ごろ、前日とは別の若い男と合流し、再びゲーム売り場へ。この日は「ニンテンドースイッチ2」のコントローラを購入していた。
報酬で現金手渡し、取材班が直撃
その後、車が向かった先は、JR新大阪駅前のコンビニだった。
運転席の若い男がATMで現金を下ろすと、車内で、そのまま年配男性に手渡した。

取材班は直後に、二人を直撃した。
年配男性は「合法な行為しかしていない」などとだけ言い残し、足早に駅へと去って行った。
ブローカー「違法ではないが『グレー』」
一方、運転席の男は取材に応じた。
自身がブローカーグループの“運転手役”であると話し、「東京や沖縄など各地から協力者を呼び寄せ、キャリアホッピングで稼いでいる」と説明。「違法ではないがグレーな手法」と認めた。

協力者は、SNS上で募るほか、全国に散らばるリクルーターが集めてくるという。取材班が追跡した年配男性も、都内から参加した一人。2日間で20万円分の特典を稼ぎ、グループから、交通費に加え報酬5万円を支払ったという。
購入したゲーム機は、いずれも買取専門店で売却するという。

