北海道・江別市で2024年10月、当時20歳の男子大学生が集団暴行を受け死亡した事件で、25日、事件の発端とされる男らに判決が言い渡された。
被害男性を呼び出すなどした女には求刑より軽い判決、跳び蹴りをするなどした男には求刑通りの判決が言い渡された。

死亡した男性を呼び出した川村葉音被告

事件は2024年10月北海道・江別市の公園で起きた。

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当時20歳の大学生・長谷知哉さんから別れ話を切り出された八木原亜麻被告が友人の川村葉音被告に相談。

これを受け川村被告が「殴るから来い」と長谷さんを呼び出した。

その後、川村被告と八木原被告は知人である16歳から18歳の男4人とともに長谷さんを暴行し、金品を奪ったとされる。

記者:
長谷さんは、全裸で土下座をさせられ、何度も何度も顔面を殴る蹴るなどの暴行を加えられました。

事件発覚後、川村被告と八木原被告らは出頭。
全員が強盗致死などの罪で起訴された。

5月から札幌地裁で川村被告と当時18歳だった滝沢海裕被告、そして当時16歳の少年の裁判が始まった。

初公判で検察は、6人による暴行は2時間以上に及んだと指摘。

裁判では長谷さんの姉が出廷し、弟を亡くした思いを語った。

長谷さんの姉:
変わり果てた姿で顔は原型をとどめずパンパンに…。どんな気持ちで死んでいったんだろう。 友人や家族に会いたかっただろう。会いたい、返してほしい。本当に心が壊れる。

一方、川村被告は5日の裁判で遺族に対し震えた声で、こう謝罪した。

川村葉音被告:
大切な家族の命を奪ってしまい本当に申し訳ありませんでした。

さらに「社会に出られる確率は、ほぼ無いと思っている」などと話し、厳しい判決への覚悟をにじませた。
その一方で事件当日については「主犯格の男が勝手に暴力を始めたので関係ないと思っていた」などと述べていた。

これまでの裁判で、いずれも起訴内容を認めている3人。

3人とも起訴内容を認め、争点は「刑の重さ」に

また札幌地裁も「強盗致死罪が成立する」との判断を示したため、裁判は『刑の重さ』が最大の争点となっていた。

検察側は川村被告に対し「事件の原因を作り出した」「厳罰が不可欠」などとし無期懲役を求刑。
滝沢被告には懲役20年、当時16歳の少年には懲役10年以上15年以下の不定期刑を求刑した。

対する川村被告の弁護側は「計画された犯行ではない」などと偶発的な事件と主張。
また滝沢被告らについても“従属的な立場だった”などと主張していた。

川村被告の「関与は限定的」と求刑より軽い判決

そして迎えた25日の裁判。

札幌地裁は川村被告に対し「事件のきっかけを作ったといえる」とする一方で「特に主導したとはいえず、長谷さんが死亡したことへの関与は限定的」などとし、求刑より軽い懲役30年を言い渡した。

また、滝沢海裕被告に対しては「ライダーキックと言って跳び蹴りをし、犯行を助長した」などとして、求刑通り懲役20年の判決、当時16歳の少年には求刑より軽い懲役9年以上13年以下の不定期刑を言い渡した。

判決が言い渡された瞬間、川村被告と滝沢被告の表情が変わることはなかった。

裁判長は3人に対し「あなたたちはとんでもないことをしたということになります。どういう償いができるか考えてみてください。それぞれ長さは違いますが、時間がありますから、ゆっくり考えてみてください」と話した。

この事件をめぐっては、今後、主犯格とみられる男と八木原被告ら残り3人の裁判が行われる。

(「イット!」6月25日放送より)