けが人の救急搬送や上空から360度被災状況を確認できる偵察ドローン、断水や停電時の温かい入浴設備など。
災害時の人命救助から生活支援まで、“もしも”を支える陸上自衛隊の備えを、陸上自衛隊練馬駐屯地第1師団の協力のもと紹介する。
4人搬送できる「1トン半救急車」
まずは自衛隊の「救急車」。
見た目も内装も一般の救急車と全く違う災害用の救急車は、陸上自衛隊の1トン半トラックを使用したもの。
有事の際は短時間にできるだけ多くの人を運ぶ必要があるため、内部は左右に上下2段に担架が入る構造で、最大4人の負傷者や急病人を同時に搬送することができる。
200人分を調理「野外炊具1号」
災害現場に欠かせないのが温かいご飯。
燃料で動く野外炊具1号は調理をするための装備で6つの窯がある。
米を炊いたり、食材を焼いたり煮たりすることができ、45分以内に200人分の温かい食事を作ることが可能だ。
自治体から提供された肉や野菜などの食材でカレーや豚汁などを調理するが、時にはレトルト食品を温めて提供することもあり、それらは隊員の食事にもなるという。
200人分の主食・副食を作るためには効率良く下ごしらえする必要があり、便利なスライサー機能も備わっている。
厚みを調整しながら素早く大根をスライスするなど、野外炊具1号は常に改良が加えられ、中には冷凍庫や貯水機能が備わったものもある。
