広陵高校の硬式野球部で去年1月に起きた暴力事案について「いじめに該当する」と事実認定した第三者委員会が会見を開き、「重大な人権侵害」として、学校と野球部の対応を厳しく指摘しました。

この事案は去年1月、広陵高校野球部の寮で禁止されているカップ麺を食べた下級生の部員に対し、4人の上級生が暴行を加えたとされるものです。

第三者委員会が先月18日に学校に提出した報告書では、暴力事案を認定し「いじめに該当する」と指摘。その上で、「高野連への報告がチームの不利益につながる」という趣旨の中井元監督の発言が、下級生が転校するに至る決定的な契機となったとしました。

第三者委員会は1日、報告書について改めて会見を開き、いじめと認定せずに通常の生徒指導として処理した学校と野球部の対応を厳しく指摘しました。

【第三者委員会委員長 那須寛弁護士】
「暴力行為はそれ自体が重大な人権侵害である。しかし、本件のより深刻な問題は、暴力行為が発生した後、学校及び野球部が被害生徒を十分に守ることができず、むしろ被害生徒に沈黙を促すように受け止められる言動や、組織として一貫性を欠く対応を重ねたことである」

また第三者委員会は、「夢を持って広陵高校に入学し硬式野球部に入部した生徒が、上級生からの暴力、指導者からの不適切発言、学校の不十分な保護体制により、寮生活と在学継続を断念せざるを得なかったことは、極めて重く受け止めるべき」
「学校運営や部活動、寮生活のあり方を根本から見直し、すべての生徒の人権を守る教育機関として再出発することを強く求める」としています。

テレビ新広島
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