「満点ママ!!」から。
絵好きが高じて展覧会やアートイベントを手掛けるグループを結成、10年に渡り活動を続けている高校生を紹介します。

【久保田夏菜リポーター・チョキサウルス協会 清古尊代表】
「あちらに一生懸命絵を描かれてる方がいらっしゃいます。すいません。ちょっとお話しかけてもいいですか?」
「はい、大丈夫です」
「今、絵を描いてらっしゃったんですね」
「はい」
「こちらの絵は?」
「今度、庄原市でアートフェスが始まるということで、それで僕が招待作家として呼んでいただいてる」
「招待作家?」
「ですけど。その時に出品する作品を描いてまして」
「絵が好きすぎて美術館を始めた方に会いに来たんですけど、もしかして…」
「はい、僕です」
「僕ですか?」
「はい」
「お若いですね」
「そうですね。高校2年生です」
「若いですよ」

今回、久保田さんが訪れたのは、廿日市市にある多世代活動交流センター「まるくる大野」。

【久保田リポーター・清古さん】
「美術館をされてるってどういうことなんですか?」
「はい、ここがその美術館です」
「たくさんの作品並んでますね」
「僕の団体がでして、それは美術館ではないところで美術館をするという団体なんですけど」
「僕らの団体がって言われてましたね。ちなみに何ていう団体なんですか?」
「はい。チョキサウルス協会っていう団体です」
「チョキサウルス?」
「はい。日本どこでもアトリエ、どこでも美術館ということをテーマにして、広島県の各地で美術展を開催したり、あとアートイベントを開催したりというようなことをする団体です」
「もう団体を持ってるんですか?」
「はい、団体です。もう代表させていただいてます」
「えー、かっこいい。高校2年生で」
「はい」

広島市の基町高校に通いながら、「チョキサウルス協会」代表としてアートイベントなどの活動も行っている清古さん。

【久保田リポーター・清古さん】
「どのぐらいされてるんですか?」
「この4月で10周年、10年目になりました」
「10年目!?今はまだ高校2年生ですよね?」
「はい」
「いつからやってるんですか?」
「小学1年生からです」
「えー!」
「やっぱりその頃からアートが大好きだったから」
「じゃあもうすごい描いてたってことですか」
「え、めっちゃ描いてましたね」
「めっちゃ描いてた」
「ものすごい描いてました。今より描いてたと思います」
「もうそれは好きで?」
「はい。絵本を写したりして、ずっと描いてて。ひたすら友達と描いていくみたいな遊びしてましたね」
「友達もいたんですね、一緒に。その描くことを楽しむ」
「はい。その時は保育園で描いてた友達と小学校に上がってチョキサウルス協会を創設したんですよ」
「えー!保育園の時から」
「チョキサウルスっていう言葉が、僕たちのその遊んでた名前のキャラクターがいて、そのチョキがあるんですけど、このチョキに残った三本指生やしたのがチョキサウルスっていうキャラクターで。 これ僕が昔保育園の時に今のメンバーたちとやっていた手遊びのキャラクターで、オリジナルキャラクターなんですけど、それが今の団体名になっています」
「へー、じゃあもうみんなになくてはならないもの」
「僕たちの絆の象徴みたいなとこがあります。チョキサウルス」

こうして、10年前、小学1年生の時に発足した、「チョキサウルス協会」。

【久保田リポーター・清古さん】
「一番最初の展示会は覚えてます?」
「覚えてます」
「どこでどんな展示会だったんですか?」
「僕の小学校の1の4の教室の後ろの壁です」
「おお!」
「そこに僕の作品だけじゃなくて、友達とかクラスとか学年とか先生とかの作品をどんどんいっぱい集めて、バンって貼って展示しました」

「美術館ではない場所に作品を展示する」というコンセプトは、絵が大好きで毎日のように描いていた幼少期から決まっていたそうです。

【清古さん】
「やっぱり僕たちは作品作ることも大好きだけど、やっぱりそれを見てもらう場がないと楽しくないなということで。 美術館って美術を好きな人じゃないと行かないですし、もともとアートが好きって人しかいないじゃないですか。だからじゃなくて、その学校の友達だったりとか、先生とか、もっともっと身近な人に見てもらいたいためには、身近な場所でやるしかないということで、美術館以外の場所ということで展示会を始めました」

こうして誕生した「チョキサウルス協会」は、自分たちの作品を展示する展覧会の他にも、毎月アートイベントを開催。そのほかにも、ワークショップを行うなど、活発に活動を続けています。

そして、10周年を迎えた今年の4月から、「まるくる大野」では1年間に渡るロングラン展示に挑んでいます。

【久保田リポーター・清古さん】
「展覧会ということで、いろんな作品がね、ここにも並んでますけど、この展覧会ってどういうものになるんですか?」
「はい。 こちらの展覧会は『自分遊歩道』と題した展覧会なんですけども、自分というものを遊んで歩くというようなところでして。4・5月のテーマが平和っていうものなんですけど、平和って言葉ってよく耳にすると思うんですけども、よく自分で耳にする言葉を自分の中で改めて噛み砕いてみて、それで自分がその言葉に対してどういう感情を持っているのかとか、自分の人生、どういう関わり方とかを、そういうのを改めて探してもらうというような。やっぱりこういう作品がたくさんあると思うんですけど、やっぱり作者によって平和の解釈が違ったりとか、平和っていうのは形が一つではないので、自分に合った平和の形だったりとかを見つけてほしいなと思って、最初にこのテーマにしました。」
「月ごとにっていうことは、ロングスパンなんですか?」
「そうですね、1年間この会場を」
「へー!高校2年生が1年間美術館を!」
「はい」

「チョキサウルス協会」が、この場所で展覧会を開催するのは、今回が2回目とのこと。

【はつかいち市民大野図書館 熊谷智道館長】
「ここは青少年サロンになっていて、中高生が自由におしゃべりしたりとか、会話を楽しむスペースになってるんですけど、清古くんが2年前にイベントで講師をしてたんですけれども、そのお話を聞いた時に、あ、ここのスペースでやるのちょうどいいと思って、勢いでお声がけさせていただいて、そしたらもう自由にやってくれるようになりました。 ここに来た子たちがそこで何かを感じてくれたらいいなと思ってやってます」

こちらは、清古さんが手がけた段ボールアートです。

【久保田リポーター・清古さん】
「もしかしてこれは」
「これは耳ですね」
「耳だ」
「はい。 やっぱり平和っていうことを聞いた時に、やっぱり自分の平和はこうだとか、戦争がないためにはこうするべきだって、やっぱり自分の考えばかり口にしてしまいがちなんですけど、じゃなくて、やっぱり人の気持ちをまず聞くとか、まずは受け止めるというところを耳に託した作品です」

【久保田リポーター・清古さん】
「こちらの棚にも作品が並んでますね」
「そうですね。こちらの作品は広島市立基町高等学校の創造表現コースの生徒さんたちの作品です」
「へー、皆さんもテーマは平和?」
「はい。こちらですね。平和の中でも身近な平和というのをテーマにしてまして、例えばここにおにぎりを食べれることだったりとか、ここにお弁当の卵焼きを友達と交換する様子があったりとか」
「これですね」
「はい。そのような、やっぱり平和だからこそ起こりうる身近な嬉しい、ちょっと嬉しい出来事とか、そういうものをテーマに描いてもらっています」
「へー!」

このように、グループ以外の多くの人から作品を集めることにも、清古さんの思いがあります。

【清古さん】
「やっぱりアートって正解がないものですし、やっぱり人によってアートの解釈とか、アートに関する思いって違うじゃないですか。 だから、そういう思いとかが自分じゃないところと繋がって、新しいものが生まれるかもしれないし、そういうものが見てみたいなと思っています。僕たちの活動を知って、チョキサウルス協会みたいな団体を他県で誰かが作ってくれたらいいなというふうに思ってて。 なので、広島に僕たちのアートっていうものを届けて、アートに親しんだりとか、アートに思いをはせてくれる人を広島だけでいいから増やしたいなと思って。 やっぱりアートの入り口作りができたらいいなと思っています」

清古さんは、8月6日、原爆ドーム前にキャンパスを置き道行く人と一緒に原爆ドームを描く活動もしています。

テレビ新広島
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