1日午後4時半現在、沖縄県と鹿児島県の一部に自治体から避難指示が出ていますが、先週から防災気象情報が大きく変わりました。

矢澤剛気象予報士:
先週の木曜日(5月28日)から運用が始まっていますが、新たに危険警報というのが始まったんです。そしてレベルがつくようになりました。これが氾濫と土砂災害、それから大雨、高潮に対してこれらの警報が発表されるということになりました。

そして、河川の氾濫については、さらにここから2種類あるんです。まず1つ目が洪水予報河川。全国に約400ある川については氾濫警報、氾濫危険警報といった形で出ますが、その他の1800くらいの川については大雨警報のままで出るという違いがあるんですね。

榎並大二郎キャスター:
河川の近くにお住まいの方というのは、どちらに該当するのかを事前に確認しておく必要があるわけですね。

矢澤剛気象予報士:
台風6号の接近に伴って、午後4時時点で沖縄地方と九州南部、奄美地方、レベル4の危険警報が出る恐れも出てきていますので警戒をなさってください。それから、沖縄県と鹿児島県の7つの市町村では約8万人に避難指示が発表されています。

この台風6号ですが、最新の進路図を見ていくと、現在は那覇のすぐ南にありますが、このあと進路を東に変えて北上してきます。2日の午後3時には鹿児島のすぐ南、種子島の近くですね。そのあと関東に、場合によっては上陸する可能性もあります。
予報円がかなり小さくなっていますが、これは進路の精度が高いということを示していて、かなりの確度でこういったルートを通ってくる可能性があるというわけなんです。

三宅正治キャスター:
今回の台風はどのくらいの影響を及ぼしそうなのか、具体的には分かっているんですか?

矢澤剛気象予報士:
交通の乱れも大きく生じる可能性もありますが、6月というのはもともと台風が少ないんですけれども、数年に1回はやってくるんですね。2023年の6月に台風2号が本州に接近したというケースがありました。
左側が今回の台風6号、右側が2023年の台風2号ですが、ルートで見ると少し似ている感じですよね。今回のほうが北寄りを通ってくる予想になっていますが、前回の台風2号の時も関東では大きな被害が出たんです。

3年前の6月、本州に接近した台風2号は西日本から東日本の太平洋側を中心に記録的な大雨となり、6人が死亡するなど甚大な被害をもたらしました。

台風周辺からの暖かく湿った空気が梅雨前線に流れ込み、高知や和歌山、静岡など6つの県で線状降水帯が相次いで発生。

関東でも当時初めて線状降水帯予測情報が発表されるなど、災害級の大雨となりました。

降り始めからの雨量が平年の6月の降水量の2倍を超えた地点もありました。
こうした記録的な大雨により、茨城・取手市では約600軒の住宅で浸水の被害が発生。
冠水により、約90人がボートなどで救助されました。

大雨により土砂崩れも相次ぎました。
東京・町田市の国道16号で道路脇の土砂が崩れ、片側2車線が埋まり通行止めに。
トラックを運転していた男性が巻き込まれてけがをしました。

川崎市では住宅の擁壁が崩れ、道路の一部をふさぎました。

東京駅の駅構内では雨漏りが起き、東海道新幹線が運転を見合わせ、空の便では約900便が欠航になるなど交通にも大きな影響が出ました。

3年前の台風2号と似た進路をたどる台風6号。
今できる備えは何なのでしょうか。

矢澤剛気象予報士:
今回の台風6号と前回の台風2号ですが、梅雨前線が活発になったというのも大雨の原因で、今回も似たような感じなんです。台風2号の時は高知県や和歌山県など6つの県で線状降水帯が発生しまして、1時間に80mm以上の猛烈な雨が降り、観測史上1位の値を更新した地点もありました。
今回も前線が北に延びることから、同じように大雨になる恐れがあるということです。

山崎夕貴キャスター:
3年前も大きな被害が出ましたし、今回も早めに備えが必要ですね。

矢澤剛気象予報士:
今から自宅でできる備えがこちらです。屋外と屋内で分けていますけれども、まず屋外については窓ガラスを補強したり、植木鉢などは飛びやすくなりますので固定するか屋内へしまうということ。それから、側溝などの掃除をしておくと道路の冠水をなるべく防ぐことができます。
そして屋内に関しては、停電対策として懐中電灯やラジオ、それから携帯を充電できるものですね。さらに食料の用意。最低でも3日分用意しておくと安心です。
それからカーテンは閉めて、竜巻なども発生する恐れも台風が近づいてくるとありますので、窓から離れて部屋のなるべく中心部に逃げるということが大切です。

榎並大二郎キャスター:
台風の接近前から雨の影響を受ける可能性があるということですね。離れていても。

矢澤剛気象予報士:
先に前線が延びている影響で、先行の大雨といいますか、雨雲が先にかかってくる可能性がありますので注意が必要です。

三宅正治キャスター:
どうしても予報円を見ちゃうから、まだ予報円が南のほうにあるから大丈夫と思っていてはだめだということですね。

榎並大二郎キャスター:
今のうちに備えを、というのを心がけていただきたいと思いますし、最新情報をこまめに確認してください。