中東情勢の緊迫化を受けた建設現場への影響について。資材の安定供給にめどが立たず、宮城県内の業者でも混乱が広がっています。一方で、関係者からは現在の石油製品への依存から脱却を図るチャンスとの考えも聞かれます。
利府町の店舗兼住宅の建設現場です。
建築工房零 小野幸助社長
「まず最初に問題になったのは、この断熱材ですね。40パーセント値上げだよという連絡とほぼ同時に受注停止」
およそ1カ月前に基礎工事を着工しましたが、中東情勢の影響によりナフサ由来の製品である断熱材や防水シート、室内の気密性を保ち湿気が入りにくくする気密シートなどの値上げ・受注停止の連絡が相次ぎ、現場は大きな負担を強いられています。
建築工房零 小野幸助社長
「入らないという連絡を受けているので、違う部材を探したりとか、違う部材をトラックに入れて加工場に運んだりとか、いろんな苦労をしているので、スタッフはすごい大変です」
結果的に工期の遅れには至っていないものの、例えば防水シートは当初予定していたものとは違う種類のものに変更する対応をとりました。
一方、工務店の小野社長は、現時点ではナフサ不足の実態以上に、「不安が不安を呼んでいる」状況だと明かします。
建築工房零 小野幸助社長
「部材の問屋さんとかに聞くと、発注量が前年の200%。みんなが不安だ不安だ、早めに発注しようという不安から起こる混乱だと思う」
こうした中で、小野社長は、石油製品への依存から脱却するチャンスでもあると話します。
例えば、断熱材では石油由来の製品から、より環境負荷の小さい自然素材系の使用割合を高めることなどが挙げられます。
その分かかるコストや職人の技術力といった課題もありますが、小野社長は業界全体で考える転換期だと考えています。
建築工房零 小野幸助社長
「部材を使う量が建築は半端じゃなく多いので、影響力はあると思っている。なので責任は重大だと思っていて、ピンチっていうところから、チャンスに変えていくのが、今私たちが向き合うべきことなんじゃないかと思いますね」
ピンチをチャンスに…。
冷静な対応と発想の転換が“ナフサショック”を乗り越える術かもしれません。