クマやイノシシなどの有害鳥獣による人的被害や農作物への被害が深刻化する中、こうした野生動物を追い払おうとドローンを活用した実証実験が行われました。
5月26日午前、新潟県胎内市鍬江の山沿いで行われた実証実験。飛んでいたのは新潟市の会社が考案した野生動物を追い払うためのドローンです。
上空にいる機体から聞こえてきたのは、動物が苦手とする犬の鳴き声。ドローンで空から野生動物の姿を発見し、犬の鳴き声を流して追い払う試みです。
ただ、野生動物の生態に詳しい新潟大学の箕口名誉教授が指摘するのは動物の学習能力。
【新潟大学 箕口秀夫 名誉教授】
「動物は学習をする。我々が思っている以上に、非常に賢いのが動物」
このため、犬の鳴き声だけでなく、花火や爆竹、人間の集団での大声などAIを活用して様々なバリエーションの音が用意されています。
【新潟大学 箕口秀夫 名誉教授】
「音の使い方、大きさ、種類。さらには、どこから鳴らすのかといったことを上手に組み合わせながら実行していくことが必要だと考えている」
農作物被害が年前増加し、人身被害も発生している胎内市。
人が入りづらい山林でも安全に対応できる上、体温を感知する赤外線カメラも搭載し、迅速に動物の位置を把握して対策を講じられるとしてドローンの活用に期待を寄せています。
【胎内市農林水産課 今井大樹 係長】
「年々、イノシシの被害やクマの被害が多くなってきている。さらに対策を強化していくために、新たな手法として大変期待している」
胎内市では今回の実証実験の結果をもとに、今後の実用化に向けた検討を進める方針です。