東京・銀座の中心で25日、スプレーが噴射される事件が発生しました。
現場では男女25人が頭痛やのどの痛みを訴え一時騒然となり、犯人は午後5時45分現在も逃走中です。
発生直後の現場の映像では、日中、人通りの多い銀座通りでサイレンが鳴り響き、多くの消防車、救急車が止まっているのが確認できます。
日本を代表する繁華街、銀座で発生した異臭騒ぎ。
リポート:
奥にはガスマスクをしている捜査員の姿があります。そして、今、担架が1つ救急車の中に運び込まれました。
現場では、治療や搬送の優先順位を決める“トリアージ”も行われていました。
事件が起きたのは、新橋駅から銀座の大通りを600メートルほど進んだ場所にある複合商業施設「GINZA SIX」の中にある三井住友銀行銀座支店です。
15日正午ごろ、異臭で体調不良を訴える110番通報がありました。
警視庁によりますと、防犯カメラにはATMなどが設置されている1階のロビーで男とみられる人物がスプレーをまく様子が映っていたといいます。
室岡大晴キャスター:
こちら、現場周辺です。規制線が張られています。そして規制線の中には建物の前に数十名の捜査員の姿があります。
現場にはガスマスクをした隊員やボンベを背負った隊員の姿もありました。
現場付近にいた人は当時の状況について…。
GINZA SIXで働く人:
緊急速報という形で異臭騒動があるのを聞いて、下に降りたら消防車と救急車とかが20台ぐらい来た。
現場近くにいた人:
消防隊の何人かの人が立っていて、「出てはいけない」「気分の悪い方は?」と。表にはタオルで押さえた人が何人か2人ぐらいいた。こわいですね。
現場には、多くの負傷者が出た際に救助活動の拠点ともなる特殊救急車スーパーアンビュランスを含め、消防車両59台が出動。
男女25人が頭痛やのどの痛みを訴えていて、このうち19人は病院に運ばれました。
残りの人も現地で応急処置を受けましたが、全員意識はあるということです。
リポート:
銀行内の白い壁にスプレーが吹きかけられたような跡があります。鑑識が写真撮影をしています。
スプレーの跡なのか、壁が赤くなっているのが確認できます。
GINZA SIXで働く人:
ちょっとにおいが違うなというのはあった。
現場近くにいた人:
5メートルくらい近づいたら喉が急に痛くなって、むせて、せきが出た。周りにいた人もみんなそう。
まかれたスプレーにより「普段と違うにおいがした」「急にのどが痛くなった」などの声が。
消防が簡易鑑定をしたところ、トウガラシに含まれるカプサイシンのようなものが検出されたということです。
元東京消防庁 特別救助隊・田中章さん:
一般で市販されている護身用の催涙スプレーだと思います。主成分がトウガラシということですので、目が開けられないくらい呼吸困難になるくらいの痛みがくる。
また、多くの消防車両などが出動し、トリアージが行われたことなどについて、田中さんは「多数の傷病者が同時に発生したときには、だいたいこういう対応をとる。救急車の数とか大型救急車、化学物質を分析対応する化学対応部隊が出てる。消防の方もどんな化学物質か分からないというので、地下鉄サリンをほうふつさせるような、そういった思い切った対応で出ています。非常に多くの隊員と車両が出ているということです」と話しました。
スプレーを噴射した男とみられる人物はスプレーを持ったまま逃走していて、警視庁が行方を追っています。