結婚式の前に、二人の思い出となる写真を残す「ウェディングフォト」。最近は桜や紅葉、夕暮れの海など、こだわりのロケーションで撮影する人が増えているが、富山県では「馬と一緒に撮れる」という、全国でも数軒しかない珍しいウェディングフォトが話題を呼んでいる。神奈川県川崎市からわざわざ富山まで足を運んだカップルは、「日本じゃないみたい」と感動した様子だった。

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ウェディングフォトの"今"

富山市でパーティールームとフォトスタジオを備える「シュアリー」は、「写真での結婚式」として、撮影する時間そのものを思い出に残すことをモットーとしている。代表の島田由美子さんによると、ウェディングフォトの活用方法は近年多様化している。

「(結婚式)当日のウエルカムスペースに飾る写真や招待状やメニュー表、プロフィールムービーに使う(結婚式や披露宴の)演出などに利用する人が多い」と島田さんは話す。

ひと昔前は、披露宴はせずにウェディングドレス姿を写真として残したいという人が主な利用者だった。しかし最近は、二人の趣味や好きなキャラクターを取り入れた写真を撮り、より華やかに結婚式を演出するカップルが増えているという。

撮影のタイミングも変化している。「春に撮りたい、桜で撮りたい」「紅葉で撮りたい」「海の夕日で撮りたい」など、撮りたいシーズンに合わせて、結婚式の何ヶ月前ではなく、1年も前から撮影を計画する人もいるそうだ。

「全国でも数軒」馬と撮れる特別なロケーション

そんなシュアリーが提供するメニューの中でも、とりわけ注目を集めているのが馬と一緒に撮影できるウェディングフォトだ。島田さんは「『変わった写真』を撮りたい人には馬と一緒に写真を撮影できる」と紹介する。このような撮影ができる場所は全国でも数軒しかないという。

撮影場所となるのは「頼成の森」。富山市の乗馬クラブと連携して用意された2頭の立派な馬が待ち構えている。黒色のオスは「シュバルツバルト」、茶色のメスは「アルブクール」。いずれもJRAや地方競馬に出場していた競走馬で、その毛並みの美しさは一目を引く。この2頭は性格がとてもおとなしく、ゆっくり歩いたり止まったりと、撮影に対してとても協力的だという。

川崎から富山へ 「遠くても挑戦する価値があった」

この日、馬とのウェディングフォトを依頼したのは、神奈川県川崎市に住む諸田翔平さんと莉奈さん夫婦だ。

翔平さんが馬に興味を持ったきっかけは学生時代にさかのぼる。「学生の頃にモンゴルで乗馬をしたことがあって、それから馬に興味があった。馬と写真が撮れるところが、富山にあったのでちょっと遠かったけど、思い切って挑戦した」と話す。

莉奈さんも「私も昔のヨーロッパや海外の映画が好きで、馬に乗って見たい気持ちはあったので、大賛成でした」と振り返る。二人の共通した憧れが、富山への遠征を後押しした形だ。

乗馬経験がほとんどなかった莉奈さんも、スタッフの手ほどきを受けながら馬に乗り、シチュエーションやポーズを変えながら撮影を楽しんだ。

撮影を終えた翔平さんは「思ってたより、楽しくて、もっと緊張すると思ったがみなさんのおかげで楽しめた」と笑顔で語った。莉奈さんも「(馬と撮影する)機会があまりないので、できて良かった。頼成の森もすごくきれいで日本じゃないみたいで一生思い出に残る写真を撮影してもらえた」と満足げだった。

石川・千里浜でも 広がるロケーションの可能性

シュアリーでは頼成の森のほかにも、石川県の千里浜で馬を使ったウェディングフォトを撮影した実績もある。日本海に面した広大な砂浜と馬という組み合わせは、まるで映画のワンシーンのような世界観を生み出す。

全国からカップルが富山を訪れるきっかけにもなっているこのウェディングフォト。地元・富山の自然や施設と連携しながら、二人だけの特別な記憶を形にするシュアリーの取り組みは、ウェディングの新たな形として注目を集め続けている。

(富山テレビ放送)

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