国指定の難病「意味性認知症」を患った妻を看取った男性が、介護の日々をまとめた本をこのほど、出版しました。
言葉も表情も失い衰弱していく妻を夫は愛情を込めて見守り続けました。
元中学校教師で美術作家の岩永嘉人さん(71)が書いた「妻を知ることは、私を知ること」です。
岩永さんが妻・睦さんと約6年にわたって向き合った介護の記録です。
岩永さん
「大丈夫?きつかったら目をつぶっていいよ」
「はい、ぐるぐる」
「愛している、愛してる、睦ちゃん、愛してる」
睦さんは画家として活動していましたが、65歳のときに「意味性認知症」と診断されました。
病状が進行するとともに言葉も表情も失い、動くことも困難になっていきました。
睦さんは診断からわずか3年で最も重い要介護5になりました。
岩永さん
「どんどん介護がきつくなってくると妻を愛せなくなるかというのとは僕は違った。
彼女を理解するほど無償の愛に変わっていったのかも」
岩永さんは延命治療をしないことを決断し、2024年9月に睦さん(70)を自宅で看取りました。
本には意味性認知症と向き合った日々がつづられていて、岩永さんは妻に出版を報告しました。
岩永さん
「(本を)睦ちゃんがどう思うか分からないが、睦の病気のことやお父さんとの介護のこと分かってくれればうれしい。これから多くの人に読んでもらえたらうれしい」
岩永さんの本は長崎県内の書店やインターネットで購入することができます。