気になる疑問やニュースのナゼを解き明かす「どうなの?」です。
今週、SNSを使った投資詐欺による高額被害が次々と発覚しました。
石川・金沢市では60代の男性が約1億5500万円の被害。
そして愛知県に住む80代の男性は約8億7000万円以上をだまし取られたといいます。
山崎夕貴キャスター:
ものすごい被害額で驚きますけれども、LINEなどを使ってというところが誰にとっても身近でかなり怖いですよね。
こうした投資詐欺に使われる手口として典型的なパターンがあるそうです。
そこで、22日の「どうなの?」は“なぜ億超え被害?悪質詐欺の見極め方”について見ていきます。
まず、冒頭に紹介した8億7000万円もの被害について見ていきますが、愛知県内で発生した特殊詐欺としては過去最悪の被害額だったといいます。
どのような内容だったのか、警察によりますと、県内に住む80代の男性は著名人の名前を使ったインターネット上の投資の広告にアクセスしてしまったと、ここから実際に現金を振り込んだり、金塊を手渡すなどして合わせて8億7000万円以上がだまし取られたといいます。
榎並大二郎キャスター:
偽広告にアクセスをして、そこからこれだけの高額と金塊まで手渡してしまう、そこまでに何があったのか本当に気になりますね。
SNS投資詐欺の手口の注意するべきパターンを見ていきます。
まずは今、SNSといいましても色々なものがありますが、どんなSNSに偽広告が表示されているのか、警察庁によりますと一番多いのはインスタグラムで20.4%、次いでYouTube、LINEが続くわけです。
こうしたSNS上に表示された、いわゆる広告をタップして入っていったあと最も多いパターンというのが、LINEでのやり取りになるといいます。
広告を踏んでしまうとそこからLINEをつなげてLINEグループに招待されて、犯人側と接触するケースが多くて、実際に9割がLINEのやり取りを経て被害に遭っているというわけです。
山崎夕貴キャスター:
確かにニュースでよく目にしますが、広告からどうしてLINEでというのはちょっと気になりますよね。
特殊詐欺などの対策サービスを提供する「トビラシステムズ」によりますと、偽広告というものにはある特徴、内容、共通点があるといいます。
まず広告に著名人の写真や名前が無断で使用されていることが多く、2日で5000円が800万円になるケースや、100倍になる銘柄2選といったように“確実性”をうたうものが多いというのです。
さらに最近では直接、ショートメッセージなどで連絡が来ることもあるといいます。
山崎夕貴キャスター:
実は、私もある著名人のインスタをフォローしたらフォローバックが返ってきて、どうやらその人が成り済ましのアカウントだったらしいんですよ。でもその時は気づかずにDMで投資の話が来て、そこで私は気づけたんですけどそこでLINEのやり取りをしていたらと思うとぞっとしますよね。身近だなという恐怖感があります。
誰にでも、いつでも起こり得る話ではありますが、実際にSNSの投資詐欺の広告をタップすると、そこからどのような流れでお金をだまし取られる危険性があるのかというところを見ていきたいと思います。
まず「絶対にもうかる」とうたう確実性をうたう広告は注意が必要ですが、この下にある「気になる方は広告をタップ!」と表示されていて、ここを実際にタップして進んでいくと、利益合計4億円突破、ユーザー満足度98%などの表示があってこの下に「稼ぐ方法教えます。LINE追加」として友達追加のボタンが出てくるわけですね。
実際にこれを押すとLINEの友達になって、さらにはLINEグループに招待されるわけです。
そのグループでは共犯であるサクラがいまして、例えば「セミナーのおかげで200万円もうかったよ」とか、この投資で私ももうかっているんだと信じ込ませて、「まずは少額から、10万円入金しましょう」というような形で投資を促してくるというんです。
その後利益が出ているように見せて錯覚させて、さらには実際に現金を引き出そうとした時には、手数料として高額な金額をまた税金として、高額な金額をさらに要求していくという流れになることが多いようです。
石渡花菜キャスター:
投資詐欺がこれだけ大きな巨額な額になっていますが、それはどうしてですか?
詐欺などに詳しい犯罪ジャーナリストの多田文明さんに話を聞きました。
この投資詐欺、世代・年代を問わずだまされてしまう様々なテクニックがあるといいます。
まずは、信じ込ませるという段階があるといいます。
最初は本当に丁寧に投資の仕方などを教えて、最初のうちは実際に口座にお金が返ってくると、そこで、ここはきちんとした場所なんですということを思わせて、というのがまず最初の段階です。
補足にはなりますが、実際に被害に遭った方も「勉強になった」と答える人も多いと多田さんは話しています。
そして、そこから嘘のもうけを見せて大きな利益が出ているように偽る。
増額を繰り返していって、出金する場合には税金を払ってくださいなどと言ってさらに入金をさせる。
気づいた時にはその偽の投資サイトも手元の資金すらもゼロになってしまって、結果的には巨額の金額をだまし取られる、このような仕組みがあるわけです。
遠藤玲子キャスター:
私の両親70代なんですけど、特にその世代、シニアの方というのは丁寧に教えてもらうと感謝の気持ちからまた信用もしてしまって、そういう関係性。そこを信用したことでというところで本当に手口として悪質だなと今聞いていて思いました。
我々もだまされないために何を気を付けたらいいのか、見極め方について、まず自分でできることとしては運営会社や所在地が本物なのかどうかを調べましょう。
投資サイトを運営するには金融庁の登録が必要になります。
金融庁のホームページでその登録事業者を検索することができるということですので、これはまずご自身でできる策になります。
そして、もしやり取りをする中で「ここに投資して」と写真が送られてきたら注意を高めてください。
投資はやはり自己責任の側面も強く、ここをこうしてと写真が送られてくることは基本的にはないということでご注意ください。