「変額保険」もおすすめできない

変額保険は運用実績によって解約返戻金や満期保険金が変動する保険です。

死亡時の保険金には最低保障額が定められていて、それを下回ることはありませんが、解約返戻金や満期保険金には最低保障額が定められていません。

運用がうまくいけばその分多くの解約返戻金・満期保険金が受け取れますが、払い込んだ保険料よりも受け取れるお金が減ってしまうこともあります。

運用成果次第という点では、変額保険も投資信託も同じように思われるかもしれませんが、将来受け取れる金額はまったく違います。

変額保険vs投資信託(頼藤太希『大きな文字でとにかくわかりやすい 定年後ずっと困らないお金の話』大和書房より)
変額保険vs投資信託(頼藤太希『大きな文字でとにかくわかりやすい 定年後ずっと困らないお金の話』大和書房より)

図は、ある変額保険と投資信託に毎月2万6690円ずつ25年間積み立てて、35年間にわたって運用を行なった場合の元本合計・変額保険の解約返戻金・投資信託の資産額を示したものです。

運用利率が3%だった場合、変額保険では35年後の解約返戻金は786万円。元本合計は800万円なので元本割れしています。投資信託の場合、800万円の元本が35年後に1562万円とほぼ倍に増えています。

こうなる理由は、上述の通り付加保険料の問題と、保険解約時の手数料である「解約控除」が高いからです。表の金額は、解約控除をしたあとの数字です。

運用利率を3%にするには、資産の半分近くは株で運用する必要があります。相応のリスクを取っていてもまったく増えないのは、投資商品としては選ぶ価値が低いでしょう。