気温や湿度の上昇で既に蚊が活発になる時期を迎えている。
専門家によると、体温が高い人や汗をかきやすい人、サンダル履きの人などは刺されやすく、かんきつ系の香りや風を使った対策が有効だと指摘している。
ことしは去年より早く蚊が活発に
夏本番を前に、既に蚊に刺されたという声も聞かれるようになった。
蚊の生態に詳しい専門家は「今の時期から蚊の活動が活発になる」と話す。

安宅晃樹キャスター:
大きな要因は「気温」です。
株式会社三共消毒の顧問で産業医大非常勤講師の荻野和正博士によると、気温が約23度から30度弱というのが蚊にとってうれしい気温。
これから梅雨に入ると湿度が上昇するので、より活発になるといいます。
荻野氏は2026年の特徴として「2025年より活発になる時期が少し早まる」と指摘している。
既に「蚊が羽化するために必要な気温の日」が多かったことが要因だという。

また、蚊の行動を研究分析している花王ヒューマンヘルスケア研究所・仲川喬雄室長によると、蚊は約10m離れた場所から「人から出る二酸化炭素」を感じ取り“ターゲットを探す”行動に移るという。
安宅キャスター:
最新の花王の研究では、二酸化炭素があると蚊が人を探そうとする行動が活発になることが分かっています。
そして、徐々に近づいて距離が3メートル~1メートルくらいになると、今度はにおいや視覚で「人」を確認。
さらに「数十センチ」となると、人の体温を感じ取って最終的に「肌に着地」し、血を吸うというわけです。
「サンダル履き」も狙われやすい 飲酒は“フルコンボ”
我々人間からは見えない距離にいても、“ターゲット”の存在に気付いている蚊。
「刺されやすい人」についても専門家に聞いた。

安宅キャスター:
蚊の行動を研究分析している花王ヒューマンヘルスケア研究所の仲川喬雄室長によると、刺されやすい人はこのような特徴があります。
「体温が高い」「汗をかきやすい」人、つまりは子どもや代謝のいい人。
そして「サンダル履きの人」も刺されやすい。蚊は足のにおいを好むので、足を露出していると刺されやすくなる。
そして「お酒を飲む人」は“フルコンボ”です。
お酒を飲んで代謝がよくなり、汗をかく。二酸化炭素量も増えて、さらに飲酒後に皮膚の感覚も鈍くなるため、刺されても気づきにくいということです。
刺されにくいのは自然の中なら「原っぱ」
荻野和正博士によると、屋外でも「刺されやすい場所」と「刺されにくい場所」があるという。

安宅キャスター:
例えば、外の原っぱ、水辺、木陰のような場所で「刺されにくい」のは原っぱです。
蚊は乾燥したところを嫌い、直射日光も嫌うので、障害物がなく開けた場所にはあまりいない。
一方、水辺は卵を産む場所に適したところ。
木陰は気温も低く、蚊にとっても過ごしやすい場所です。
遠藤キャスター:
でも原っぱにずっといるのは暑いですよね。他に何か対策はありませんか?
香りと風を活用…寝室での対策も
荻野博士は“蚊の苦手なもの”を踏まえた対策があるという。

蚊は「かんきつ系の香り」が苦手で、グレープフルーツやレモンなどの香りがすると近寄ってこないという。
一方で、フローラル系やバラなどの香りの柔軟剤などをつけている人は、つけていない人に比べ蚊が寄りつきやすい。
また、蚊は「飛ぶことが苦手」なので、夏の暑い時期の必需品でもある小型の手持ち扇風機で風速2m以上を出すことができれば、蚊は飛べないので近寄らなくなるという。
不快な「寝室の蚊」の対策もこれを応用できる。

ポイントとなるのは「風」だ。
風速2m以上あると蚊は飛べなくなるので、足元に扇風機を置いて低い位置から少し上に向けて首振り運転にすると、体に蚊が近寄りにくくなる。
ただし、風を体に当て続けることになるので、体調が優れないときなどは要注意。
そして、刺されてしまったら、むやみにかかずに濡れタオルなどで冷やすと、かゆみがやわらぎ腫れも引きやすい。

安宅キャスター:
専門家などを取材したところ、今の時期から蚊は多くなっていて、場所としては水辺や木陰に要注意。
対策としては、「かんきつの香り」と「風をうまく使うこと」が有効だと分かりました。
(「イット!」5月20日放送より)
