鹿児島市の慢性的な交通渋滞を解消する切り札として注目される2つの幹線道路の工事が、着実に前進している。東西道路ではトンネル貫通まで残りわずか36メートルに迫り、港湾部の臨港道路でも橋脚の設置が着々と進む。地元では「渋滞緩和に向けた大きな効果が期待できる」と官民一体で早期整備を訴えている。
貫通まで残り36メートル、東西道路のトンネル工事
鹿児島市や経済団体が参加する「鹿児島東西・南北幹線道路建設促進期成会」は総会を開き、国などへの要望事項をまとめた。
会合では、市内で工事が進む2つの幹線道路の進捗状況が報告された。
まず注目されるのが、鹿児島ICから甲南高校付近を結ぶ鹿児島東西道路だ。延長3.4キロの下り線トンネル工事が進められており、貫通まで残り36メートルという段階にまで達している。市街地を東西に貫くこの道路は、慢性的な渋滞が続く鹿児島市の交通事情を大きく改善する路線として期待されている。
橋脚11基中7基が完成、臨港道路は2030年度に整備完了へ
一方、マリンポート付近から鴨池港を結ぶ全長2.4キロの鹿児島港臨港道路でも工事は順調に進んでいる。必要な橋脚11基のうち、すでに7基の設置が完了しており、2030年度の整備完了が予定されている。
港湾エリアを縦断するこの道路が開通すれば、市南部から中心部への移動がスムーズになるとみられ、物流や市民の日常的な移動にも大きなメリットをもたらすと期待される。
市長「官民一体で早期整備へ」
下鶴隆央鹿児島市長は会合でこう強調した。
「渋滞緩和に向けた大きな効果が期待できる道路として、今後とも官民一体となって早期整備に向けた働きかけを続けていきたい」
期成会はこの日の総会で、道路の早期完成を求める決議を採択。6月には国などに対して正式な要望活動を行う予定だ。東西・南北の幹線道路が整備されることで、鹿児島市の都市機能がどう変わるか、市民の関心も高まっている。