差し出された食事を猫が夢中で食べ始めます。食べなれた食事は匂いも確認しません。時折、ガッ、ガリッと齧っているような音を聞くかもしれません。齧るような音は、カリカリが歯に当たる音。最近のカリカリは小粒で噛む必要もありません。

男の子に多いですが、まれに食べた粒をそのまま吐き戻すことがあります。吐出といいますが、胃にたどり着く前に食道に詰まってしまい、吐き戻されることがあるのです。そういう粒は未消化で出てきます。吐き戻しさせないため、ゆっくり食べさせたいですね。

(イメージ)
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もちろん、たまに粒をかみ砕く子もいます。半目を開けているのはおいしさの証。猫が食べる姿はいつまでも見ていられます。透明なガラスの真下から猫の食事を覗いたこともあるでしょう。

そういえば、まだ何も食べていない猫ごはん係。自分の食事よりも猫ごはんが大事です。

猫ごはん係は奥深い

皆様の猫ごはん係としての練度はいかがだったでしょうか。

もう習熟したこと、まだ知らなかったこと、たくさんあったかもしれません。単にごはんを与えているだけで身につく技術、それだけではたどり着けない境地など、猫ごはん係の役割には奥深いものがあります。

いずれにしても、一緒に暮らしている猫さんのことを大事にする心が導いてくれるはずです。この記事に書かれていることを参考に、日々の猫ごはん係の作業にお役立てください。

今日もまた、猫の心に寄り添えた気がします。

岩崎永治(いわざき・えいじ)
博士(獣医学)。専門は猫の栄養学。一般社団法人日本ペット栄養学会代議員。麻布大学獣医学部寄付講座ペットケア&ニュートリション研究室特任准教授。

岩崎永治
岩崎永治

1983年群馬県生まれ。博士(獣医学)、一般社団法人日本ペット栄養学会代議員。日本ペットフード株式会社に就職後、イリノイ大学アニマルサイエンス学科へ2度にわたって留学、日本獣医生命科学大学大学院研究生を経て博士号を取得。現在は麻布大学獣医学部寄付講座ペットケア&ニュートリション研究室特任准教授。専門は猫の栄養学。「かわいいだけじゃない猫」を伝えることを信条に掲げ、日本猫のルーツを探求している。〈和猫研究所〉を立ち上げ、SNSなどで各地の猫にまつわる情報を発信している。著書に『和猫のあしあと 東京の猫伝説をたどる』(緑書房)、『猫はなぜごはんに飽きるのか? 猫ごはん博士が教える「おいしさ」の秘密』(集英社)。