関東地方では8日昼過ぎから夜にかけて積乱雲が発生しやすい気象状態になり、天気が急変して、竜巻、激しい突風、ひょう、落雷、強い雨などに注意だ。空が怪しくなったら、建物の中に移動するなど安全確保に努めてほしい。

上空に寒気、大気アンバランスな状態

これから上空に寒気が入り、そのため大気がとてもアンバランスな状態になる。

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風呂の追いだきを停止した後に、お風呂に入ると、浴槽の底の方から冷めてくる。これは温度が低い水は質量が重く、温かいお湯は質量が軽いため、温度が低い水が底の方へと沈むためだ。

大気では、上空に寒気が入り、地上付近(つまり大気の底)が高い気温であると、上が重たく、下が軽いというアンバランスな状態になる。これにより大気が上へ下へと大きく移動して入道雲(積乱雲)がもくもくと成長する。

5月に多い「ひょう被害」

5月は統計的にひょうが多い。積乱雲の上部では氷の粒になっており、夏場は落下しながら解けて雨になるが、この時期は解けずに落ちて来るため、ひょうになる。

積乱雲は夏場に多いため、夏の入り口である5月はひょうの被害が多い。農作物や農業用ハウス、自動車、カーポートなどのひょうの被害に注意してほしい。

執筆:三井 良浩(フジテレビ気象センター)

三井良浩
三井良浩

気象キャスター、プロデューサーを経て、2024年にフジテレビを定年退職。現在、フジテレビ気象センターでシニアエキスパート勤務。モットーは、災害から国民の生命と財産を守るための情報を届ける。気象予報士。