帝国データバンクによると、鳥取県米子市の皆生温泉にある観光ホテルの旧運営会社が、4月23日に鳥取地裁米子支部に特別清算の申し立てを行ったことが分かりました。負債は約28億2200万円です。
申し立てをしたのは、株式会社「KGH整理会社」で、これは1967年(昭和42年)2月に設立された温泉旅館の旧運営業者です。
この会社は、米子市の皆生温泉で、観光ホテル「本館・皆生グランドホテル天水」の経営を手がけ、1989年6月には総工費25億円を投じて「別館・華水亭」を新築。
さらに1993年8月には総工費22億円を投じて本館をリニューアルするなど、積極的な設備投資を続けました。
山陰の有数の温泉地である皆生温泉の人気も相まって、1997年10月期には年収入高約35億9100万円を計上していました。
しかし、皆生温泉の宿泊者数は1993年をピークに減少に転じ、結婚式などの需要減退も重なり、収入高は徐々に落ち込んでいきました。
新型コロナウイルスの影響を大きく受けた2021年10月期の年収入高は約10億1500万円にまで低下し、採算性も低調に推移しました。
コロナ禍以降は業況が改善し、2024年10月期の年収入高は約20億円にまで回復したものの、抜本的な収益改善には至らなかったということです。
有利子負債が大きな負担となり厳しい経営が続くなか、2024年3月に金融機関からの支援を得て、株式会社「地域経済活性化支援機構」への再生支援の申請を行いました。
会社分割により新会社を設立し、7月に第二会社方式により同社へ事業譲渡を実施しました。
その後、2026年1月31日開催の株主総会の決議により解散していました。
なお、新会社である株式会社「皆生グランドホテル」が現在も営業を継続しています。