福岡県嘉麻市の母子生活支援施設で幼い姉妹が死亡した事件です。

母親が逮捕されてから4月29日で1週間ですが、事件は今なお波紋を広げています。

◆嘉麻警察署 江島剛樹 署長(4月22日 県警の会見)
「被疑者は住居不明・パート水沼南帆子 30歳。被害者は水沼二彩さん、当時4歳」

1週間前、警察が殺人容疑で逮捕したのは、幼い子供の母親、水沼南帆子容疑者(30)です。

水沼容疑者は3月10日、嘉麻市の母子生活支援施設の一室で、長女の二彩ちゃん(当時4歳)の首を電気コードで締め付けるなどして殺害した疑いが持たれています。

現場では次女の三華ちゃん(当時3歳)も倒れた状態で発見され、その後死亡が確認されました。

◆福岡県警 捜査第一課 吉川一久 課長(4月22日 県警の会見)
「無理心中を仮装した2人のお子さんに対する殺人事件」

水沼容疑者は自ら首を切りつけけがをしましたが、傷が浅かったことなどから、警察は心中を装って就寝中の2人を殺害したとみて捜査。

調べに対し水沼容疑者は、長女への殺人容疑を認めた上で、次女の殺害についても関与をほのめかす供述をしています。

また施設での生活について警察が明かした“衝撃の事実”が…

◆福岡県警 捜査第一課 吉川一久 課長(4月22日 県警の会見)
「(事件当日の)3月10日にこの親子3人以外の第三者がこの部屋にいたという事実は確認はできています」

部屋にいたのは水沼容疑者の事実婚の夫で、姉妹の実の父親でした。

4年前、夫が水沼容疑者への「家庭内暴力」で逮捕され、その際に水沼容疑者は長女と施設に入居しました。

しかし、ほどなくして夫婦はスマホで連絡を取り、水沼容疑者が施設に入る方法を伝えて夫は無断で侵入。

3年以上にわたる同居生活の間、夫が外出したのは1度だけで、母子が不在の際は電気を消しトイレも流さないなど、周囲に気付かれないよう徹底していたといいます。

夫との同居を選んだ水沼容疑者でしたが、事件後の調べでは、「事件前に(夫と)口論になり、『嫌い』と言われて死にたくなった」と供述しています。

母子生活支援施設で起きていた“不可解”な同居生活に、県内にある施設の連携などを担う団体の会長は…

◆福岡県母子生活支援施設協議会 野間口博文 会長
「私たちも驚きというか、何が起こったのか早く知りたい。施設の防犯体制の見直し・徹底、利用者や職員のケア、これらを徹底していきたいと考えています」

一方で、今回の事件が施設に与える影響を懸念しているといいます。

◆福岡県母子生活支援施設協議会 野間口博文 会長
「今回の報道は『DV(家庭内暴力)』が改めて言われていると思うが、(母子生活支援施設は)DV被害の方も利用してもらうが、地域で困ってる方、生活に困っている方や精神疾患がある人、子供が発達障害の方など、困った方を支援する施設なので、今回の件で『危険だ』『危ない』という訳ではないことはわかってほしい」

事件の背景にあった“異常”な同居生活。

全容の解明に向け、捜査が続いています。

テレビ西日本
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