ダニは暗い場所を好むので、シートやチャイルドシートの隙間にダニ取りシートを設置すると捕獲しやすくなるはずです。
ちなみに、使用期限を迎えたダニ取りシートをそのまま放置するのはNG。
製品ごとに使用期限が異なるので、各メーカーが推奨している期限を迎えたら必ず交換しましょう。使用期限を守ることで誘引剤や粘着シートの効果が持続し、継続的にダニを捕獲できます。
車内の掃除は最低でも「2カ月に1回」
ダニを減らすにはどれくらいの頻度で車を掃除すべきなのか、多くの人が気になっているでしょう。
理想的な頻度は週に1〜2回です。ダニの卵が孵化するのに6日程度なので、それよりも短いスパンで頻繁に掃除をすることで、次世代が産まれてくる前に確実に数を減らすことができます。
しかし、週に1回車を掃除するというのは大変ですよね。私自身もついさぼりがちです。
それならば、ダニが増えやすい時期は月に1回、その他の時期は2カ月に1回を目安に掃除をすれば、ダニの数を低いレベルに抑えることができます。
これからの時期だと、梅雨前の掃除がおすすめです。梅雨に入るとダニが好む湿度の高い環境になり、繁殖しやすくなります。その前に掃除してダニを除去することで、繁殖の抑制につながります。
また、猛暑日のすぐ後も狙い目です。
ダニは60℃以上の環境だと一瞬で死にます。50℃程度でも10~30分ほどで死ぬので、夏場の炎天下に停めてある車内では死滅している可能性が高く、一気に除去するチャンスです。
ただし、熱で死滅させたとしても、その死骸が残っていればアレルゲンが車内に残ったままになってしまいます。生きているダニよりも、死んだダニの方が衣類などに抵抗なく付着して運ばれるため、アレルゲン拡散のリスクが高まります。
そして、ダニによって生成されたアレルゲンは、分解されるまで環境中に数ヶ月ほど残留すると言われています。そのため、熱で対策した後は必ず掃除機をゆっくりかけて、死骸までしっかり除去することが重要です。
家族の健康を守るためにも、梅雨前や猛暑日の後は、ぜひ掃除してみてください。
有吉立(ありよし・りつ)
アース製薬株式会社 研究開発本部 赤穂研究部 業務推進室 学術推進課 生物飼育マイスター。
取材・文=有竹亮介
