知事選が幕を閉じた石川県の政界は、2027年春の統一地方選に向けて急速に動き出している。自民党は県連大会で必勝方針を確認し、参政党は全国600人擁立という大規模目標を掲げ、国民民主党も7人擁立を明らかにした。

参政党 全国600人擁立の大勝負

4月20日、参政党の川裕一郎衆議院議員が会見を開いた。党として来年春の統一地方選挙に全国で600人の候補者を擁立し、少なくとも500人の当選を目指すという大方針を打ち出した。

参政党の会見
参政党の会見
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川議員はその意図をこう語った。「痛感したのはまだまだ地力が足りないということでありました。小選挙区でそれぞれの候補者が今後戦っていくために、勝ち上がるためには地方議員をどんどん増やすしかない」石川県内では、金沢市・小松市など5つを重点選挙区とし、現在計6人いる地方議員の倍増を目指す。中でも金沢市議選では新人2人を含む4人の当選を目指す方針を明らかにした。川議員は今回の統一地方選の位置づけを次のように強調する。「参政党にとってはしっかり伸ばせるのか、これ以上伸びないのかを占う選挙。少しでも地域で多くの議員を輩出して国会議員を増やしていくのが大前提、地方から強くなることが大事」参政党はすでにホームページ上で候補者を募集していて、5月3日と4日に県内3カ所で説明会を開き、10月末までには候補者擁立を終える方針だ。なお石川県議選については、現職の荒木県議以外に具体的な擁立予定はないとのことだ。

山野新知事が見せたバランス感覚

先の知事選では、事実上、山野知事誕生に貢献したと自負する参政党。川議員は山野新知事との関係についても踏み込んだ見解を示した。「マスコミの調査でも参政党の支持者が知事選で山野さんに投票した割合がたぶん一番だったと思いますし、ただ現職の知事になられたからには他の政党としっかりやらなくちゃいけない。当然、自民党さんとはうまくやらないと県政は回らないと思っていますので、その辺はうまくバランスをとってやっていただける方だと思っていますし、私たちは私たちの主張で、政策を進めるために、協力をしてやっていきたいと思います」参政党は山野県政に対して協力姿勢を示しつつも、独自の政策や主張を維持するという立場をとっている。

知事選で山野氏と握手する川議員
知事選で山野氏と握手する川議員

その山野新知事も、現職だった馳氏を全面的に支援した自民党の県連大会に来賓として招かれ、挨拶を行った。「自民党定期大会にお招きいただき、ありがとうございます。県政の発展のためには国市町との連携が大切、どうぞ引き続き自民党のお力添えをお願いしたい」

自民党の県連大会
自民党の県連大会

大会後のぶら下がり取材でも山野知事は「ご案内をいただきました。自民党県連としてもこれから石川県政を支えていくぞというメッセージだと私は受け止めましたので、大変ありがたい気持ちで出席させていただきました」と話した。川議員が指摘した通り、山野知事は絶妙なバランス感覚を早くも発揮している。

自民党は山野知事への歩み寄り鮮明に

自民党は県連大会を開き統一地方選での必勝を目指す方針を確認した。SNSによる若年層をターゲットにした発信を行うなど、ネット対応を強化する方針も打ち出された。

取材に答える佐々木会長
取材に答える佐々木会長

新たに県連会長に就任した佐々木紀衆議院議員は、山野新知事との関係について「来年は統一地方選挙もあるわけですから。まずは馳…失礼しました、山野新知事とね、しっかりと信頼関係を作っていかないといけないですし、連携体制も取っていかないといけないと考えています」と話したうえで、山野県政への歩み寄り姿勢を明確に強調した。「是々非々と言うよりも私は一歩踏み込んでですね、信頼関係であったり連携であったりですね、作っていかないといけないと考えています」

11の地方選に向け決戦の準備が進む

国民民主党も5月6日、来春の統一地方選挙に7人を擁立する方針を明らかにしており、決戦に向けた準備が着々と進められている。

国民民主党 県連
国民民主党 県連

来春の統一地方選挙では、石川県議選を含む11の地方議会選挙が行われる予定だ。自民党、参政党、国民民主党がそれぞれ独自の目標を掲げ、知事選後の石川県政界は早くも新たな戦いに向けた動きを本格化させている。知事選で示された各党・各勢力の力関係が、統一地方選でどのように塗り替えられるのか、あるいは維持されるのか。その行方が注目される。

(石川テレビ)