ジョン万次郎を主人公にした長編小説を手がけた高知出身の直木賞作家・山本一力さんが今の思いを語りました。
山本一力さん:
「よく選んでくれたわね。これはうれしいとしか言いようがない。一つはこれでまた土佐が有名になるなという郷土愛…」
山本さんがうれしいもう一つの理由が、万次郎が生きてきた道筋が今の時代の人たちに一番学んでもらいたいことだからだと言います。
山本一力さん:
「今の時代何でも簡単じゃないか。物事の判断までAIに託すっていう、その方向にどっと今動いている。でも人というのは生き物だから。考える生き物だから。答えが出るまでにあがくということが大事なんだよ」
14歳で遭難し、流れ着いた鳥島で半年もの間極限の中、命を永らえ捕鯨船ジョン・ハウランド号に助けられた万次郎はアメリカの日本人留学生第1号となり、英語や航海術などを学びました。
「ジョンマン」と呼ばれた彼は祖国と母親を忘れることなく、遭難から10年後の24歳の時、罪に問われる恐れがある中、意を決して鎖国中の日本に戻ってきたのです。
山本一力さん:
「万次郎の人生というものがどんなだったかというのを1回ちゃんと見て、今の自分と重ね合わせて答えを求められる素晴らしいチャンスが来たから、ぜひこれを大事にしてもらいたいです」
山本さんは自身の長編小説について、放送が始まるまでに完結させたいと意欲を見せていました。