皆さんは「エアコン2027年問題をご存じでしょうか。国が定めるエアコンの省エネ基準が来年4月から厳格化されることで、現在販売されている安価な価格帯のエアコンの多くは基準を満たせなくなり、店頭から姿を消す可能性があります。買い替えのポイントを県内の家電量販店で聞きました。
福井市新保北にあるエディオン福井本店。
吉田圭吾アナウンサー:
「福井市内の家電量販店です。エアコンについて大きな看板がありますね。いまのエアコンのおよそ7割が製造終了!?在庫不足も予想されていると書いてありますね」
カーボンニュートラルの実現に向け、国は家庭でのエネルギー消費量の約3割を占めるエアコンの省エネ基準を来年4月に引き上げます。
この影響で現在、販売されている価格の低いエアコンの多くは基準を満たせなくなり、店頭から姿を消す可能性があります。
エアコン売り場では、現在は省エネ基準を満たさない「スタンダードタイプ」と基準を満たす「省エネタイプ」の両方が販売されています。
エディオン福井本店の中澤健成さんに話を聞きました。
スタンダードタイプと省エネタイプ、値段がずいぶん違うのは「冷暖房能力以外にもセンサー空気清浄機能が優れている分、価格が高くなる。機種によっては2倍から3倍になる」といいます。
6畳用のエアコンで比べてみると、省エネ基準を満たさないものは約11万円。一方で、来年4月以降の基準を満たすものは約30万円です。
中澤さんは「将来の価格は分かりませんが、現在販売されている新基準を満たしたモデルは高機能な分、価格帯も上がる傾向にある」とします。
2027年問題の影響もあり、エディオンの全国の店舗では、今年1月から3月までのエアコンの売り上げは、1月は前年比136.4%、2月は118.9%、3月130.2%と前年に比べ2割ほど増えています。
福井本店では、駆け込み需要までは起きていないものの、客からの問い合わせが増えているといいます。
気になるのは、省エネタイプの値段と電気代です。
リビング用のエアコンで比較してみると、省エネ基準を満たしていないエアコンは26万円台で年間の電気代は5万5000円。一方で省エネ基準を満たした40万円近くするエアコンは年間の電気代が1万円近く安くなるため、仮に10年以上使えばかかる総額は変わらないという考え方になります。
もちろん使用状況や頻度によって電気代は変わります。
一般的にエアコンの寿命は10年から15年と言われる中、エアコンを買い替える必要がある人にとって、初期費用を抑えるか、長年使うことを念頭にランニングコストを抑えるか、悩ましい時期を迎えています。
福井県は24日から“省エネ家電”の買い替えに「ふくいはぴコイン」で最大2万円の補助をスタート。鯖江市でも5月から省エネ基準を満たすエアコンを購入すると最大5万円の補助金を出します。
省エネ基準を満たすエアコンは非常に高価ですが、補助制度もうまく活用しながら購入を検討してみるのも良さそうです。