岩手県の山林火災は発生から3日目を迎え、焼損面積は1日で6倍も増加しています。
火が住宅街に迫る中、消防団などによる懸命な消火作業が続いています。

山林火災3日目。
FNNのカメラが捉えたのは、広がり続ける火の手がついに、車の通る道路脇にまで及ぶ光景でした。

風の音に交じり木や草がバチバチと燃える音が辺りに響き渡ります。

また24日未明、消火活動に入っている仙台市消防局が提供した映像には、まさに目の前を取り囲むように火の手が広がり、時折、爆発音のような音も聞こえます。

岩手・大槌町の山林火災による焼損範囲は、24日に1176ヘクタールに達し、平成以降で国内2番目の規模に。

これは東京ドーム250個分以上に当たり、発表された数字では1日で6倍近くにも拡大したことになります。

地元の消防団が撮影した消火活動の様子を見ると、23日夜、立ち並ぶ木々の隙間からのぞく赤い光の筋が映り、その先に勢いを増し続ける山林火災の現場があることが分かります。

視界に飛び込むのは、一面の炎。
前方に広がる林だけでなく、ガードレールの下の斜面にも火の手が及んでいて、風に乗り、飛び火している様子もうかがえます。

そうした中、夜の間も懸命に行われた放水作業。
ただ、あまりにも広い延焼範囲と火の勢いに、消火は極めて困難に映ります。

収まらない火の勢いは大槌町小鎚地区上空からの映像を見ても分かり、1日たった今でも大きく火が燃え上がっている様子が見られました。

同じころ、山林に隣接する住宅街では警戒に当たる警察官の姿があり、ここにも火の手が迫っていました。
住宅の明かりは消え、多くの住民は避難したとみられます。

住民にとっても、「(Q.きのうここまで来てた)来ない。たった今(火が)来た。今から逃げる」「(警察からは)『なるべく早く避難してください』と。まさかここまで来ると思っていなかったので怖い」と話すなど、この光景は予想もしなかったといいます。

一夜明け、24日も自衛隊のヘリなどが放水作業に着手。
地元の消防団もくわのようなものを使い、さらなる延焼を食い止めるなど、朝から各所で懸命の作業が行われていました。

それでも、山を下りてきた火の手はさらに広がり、建物のすぐ脇にまで及んでいました。

現在、避難指示の対象となる住民は町の人口の3割以上に当たる3233人にも及んでいます。

高台から町の様子を見ていた住民は「ちょっとあんまり広がりすぎだね…。ここで(町を)見たのは2回目…。津波もここで見たの。そして今度は火災をここで見るわけ…。雨降らなければダメ…消せないよ」と語りました。

住民が何よりも望むのは、山林に降り注ぐ恵みの雨です。

しかし、24日も乾燥注意報が出された大槌町。
5月1日ごろまではまとまった雨は降らない見込みで、鎮圧への見通しは立っていません。

仙台放送
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岩手めんこいテレビ
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