ベネズエラのマドゥロ大統領に対する軍事作戦に関与したアメリカ軍特殊部隊の隊員が「マドゥロ氏失脚」の予想に金を賭け、約6500万円の利益を得たとして、アメリカ司法省は23日、この隊員を起訴したと発表した。
詐欺などの罪で起訴されたのは、マドゥロ大統領の身柄を拘束する軍事作戦に関わったアメリカ陸軍特殊部隊の隊員、ギャノン・バン・ダイク被告(38)。
起訴状によると、バン・ダイク被告は今年1月3日に行われた軍事作戦の1週間前から前日にかけて、「マドゥロ氏が1月末までに失脚する」などといった予想に約3万4000ドル(=約540万円)を賭け、41万ドル(=約6500万円)の利益を得たという。
賭けは、インターネット上で様々な出来事の結末を予想する世界最大の予測市場「ポリマーケット」で行われていた。
バン・ダイク被告は作戦当日、得た金を別の口座に移し、インサイダー取引が取り沙汰され始めた後の1月6日にポリマーケットの自身のアカウントを削除し、隠蔽工作をしていた。
予測市場をめぐっては、イランでの軍事作戦でも不審な取引が多数みられ、機密情報の悪用疑惑がさらに広がっている。
一方、トランプ大統領は23日、この件について記者に問われ、「詳細は把握していない」とした上で、「自分のチーム(米軍)が負ける方に賭けたわけではない」と、隊員を擁護するような発言をした。
トランプ大統領はさらに、「世界全体がカジノのようになってしまった。あらゆる場所で、こうした賭け事が起きている。私はこの状況に決して賛成していない。狂った世界だ。昔とは全く異なる世界だ」と、持論を展開する場面もあった。