もうすぐ母の日。今年は「花を買って渡す」だけでなく、子どもと一緒に手を動かして作るフラワーアレンジに挑戦してみてはどうだろうか。富山市の花屋「Hanacoco」が企画したのは、カーネーションでくまやプードルを作るという、子ども心をくすぐるユニークな体験だ。「ひと手間加えてプレゼントするとお母さんは嬉しいと思う」と語るのは、同店を営む奥野静香さん。一緒に過ごす時間こそが、何よりの母の日の贈り物だという。

■カーネーションが「くま」と「プードル」に変身

体験で作るのは、くまとプードルの2種類。どちらもカーネーションを主役にした手のひらサイズのフラワーアレンジだ。子どもたちは口を揃えて「かわいい」と声をあげた。

材料はいたってシンプルで、白やピンクなど淡い色合いのカーネーション(クマ3本、プードル4本)、かすみ草やユーカリといった周囲を飾る花、そして吸水性スポンジを入れた小さなフラワーポット。目や鼻となるピック(3本 ※2セット)は100円ショップや手芸店で手軽に手に入る。

作り方も難しくない。くまは顔となるカーネーションを1本差し込み、その上に耳となるカーネーションを2か所に差すだけ。プードルはくまができたら、鼻となるもう1本を少し高さをつけて加えればいい。最後に目と鼻の周りを小花で飾れば完成だ。使うカーネーションはくまが3本、プードルが4本と、少ない本数でも見栄えのするアレンジに仕上がる。

■「お母さんがかすみ草好きだからいっぱいつけてあげようかな」

体験に参加した親子は、会話を交わしながら協力して作業を進めていた。ある子どもは「お母さんがこれ(かすみ草)が好きだからいっぱいつけてあげようかなって」と話し、母親への思いを込めながら花を選んでいた。参加した母親からは「嬉しい」「初めての体験」という声が聞かれ、普段とは違う時間を楽しんでいた。

完成したフラワーアレンジは、子どもたちの手からお母さんへと直接手渡された。「おうちのことをしてくれてありがとう」「料理を作ってくれてありがとう」。そんな言葉が自然とこぼれた瞬間、母親たちの表情がほころんだ。「大変だと思うときもあるけどまた頑張れる」と話していた。

■奥野さんが大切にする「一緒に作る時間」

奥野さんがこの体験を企画した背景には、母の日に対するひとつの思いがある。花を「購入して渡すだけ」ではなく、子どもと一緒にアレンジする過程そのものを大切にしてほしいという考えだ。子ども好みのデザインを取り入れることで、作ること自体が楽しいイベントになるよう工夫されている。

材料はすべて身近に揃うものばかり。フラワーショップで数本のカーネーションとかすみ草を購入し、100円ショップでピックを探すところから始めれば、自宅でも十分に挑戦できる。

今年の母の日、子どもと一緒に花を差しながら「ありがとう」を伝え合う時間をつくってみてはいかがだろうか。

富山テレビ
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