黒部市長選挙で初当選した上坂展弘市長が4月23日、初登庁した。花束を手に職員や支援者の出迎えを受けた新市長は、就任式で「相手を尊重すること」を職員に求め、前市長のパワハラ疑惑を調査する第三者委員会の早急な設置に向けた考えを示した。

「皆さんと対話を重ねて前進したい」市役所前に集まった職員・支援者

4月12日の黒部市長選挙で現職との一騎打ちを制した上坂展弘新市長は、23日、市役所に初登庁した。市役所前には多くの支援者や職員が集まり、花束を受け取った上坂市長を出迎えた。

「皆さんと対話を重ねてさらに前進していきたいと考えています。皆さんご協力お願いします」

そう語ったあと市長室へと入り、椅子に腰を落ち着けた新市長。「これから皆さんと対話しながらしっかりやっていきたい」と、改めて職員との協力姿勢を強調した。
就任式で3つの柱を提示 「それぞれの立場を尊重して」

就任式では、上坂市長が職員に対して3つのことを求めた。
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市民目線に立って考えること
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情報共有を徹底すること
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相手を尊重すること
選挙戦では、武隈義一前市長のパワハラ疑惑によって揺らいだ市役所の職場環境の改善を強く訴えてきた上坂市長。就任式でのメッセージには、その思いがにじんでいた。

「どういう立場の人であったとしてもしっかりリスペクトをもって接してください。たまには怒ったりすることもあると思いますが、それぞれが、それぞれの立場を尊重して活発な議論をしながら仕事を進めていきたい。市役所が一丸となってしっかりやっていけるように皆さんと一緒に努めてまいりましょう」
パワハラ調査の第三者委員会は「遅滞なく」 4月臨時議会への条例案提案も視野

就任後初めての記者会見では、武隈前市長の言動がパワハラにあたるかどうかを調査する第三者委員会の設置について、早急に進める考えを明らかにした。早ければ4月中に開かれる臨時議会に条例案を提案することも検討しているという。

「4月議会の開催も検討されている。そこで少しでも手が付けれるように考えているが、一方で(調査の)受け手側の調整も必要で遅滞なく進めたい」
職場環境の立て直しを掲げて当選しただけに、第三者委員会の設置は最優先事項の一つといえる。
給食費無償化・富山地方鉄道再構築も重要課題に

政策面では、公約に掲げた中学校の給食費の無償化について、来年度からのスタートを目指す方針を示した。また、喫緊の課題として富山地方鉄道の再構築を挙げ、「次世代につなぐために進める」と述べた。地域の日常生活や交通インフラに直結するテーマだけに、黒部市民にとって関心の高い政策が並んでいる。
市を二分した選挙の後、議会との関係は
一方で、市を二分した激しい選挙戦の余波も残る。武隈前市長を支持した市議からの反発も予想されるが、上坂市長は冷静な姿勢を崩さない。

「大きな方向性が違うわけではないと考えている。市としての考えを説明して理解いただきたい。修正すべきは修正する」

上坂市長の任期は2026年4月23日から4年間で、対話と尊重を軸に、議会との関係構築も図っていく構えだ。
(富山テレビ放送)
