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「一緒に暮らしたい」高齢者の願い叶えた“ペットと入居できる”特別養護老人ホーム 入居希望相次ぐ|FNNプライムオンライン
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「一緒に暮らしたい」高齢者の願い叶えた“ペットと入居できる”特別養護老人ホーム 入居希望相次ぐ

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一人暮らしの高齢者が介護施設などに入居する際にペットと離ればなれになってしまうという課題があるなか、神奈川県には全国でも珍しいペットと入居できる高齢者施設がある。そこでは、様々な人生を歩んできた入居者と動物たちが支え合う姿があった。

高齢者40人が13匹のペットと生活

神奈川・横須賀市にある特別養護老人ホーム「さくらの里山科」。

入居者のベッドの上にいる猫
入居者のベッドの上にいる猫
この記事の画像(13枚)

1匹の猫が女性のベッドでくつろいでいる。

入居者(91):
やっぱり心が和みますね。

他にも、廊下でスタッフとおもちゃで遊ぶ犬や、リビングの窓際で、入居者と寄り添って休む犬の姿もあった。

「さくらの里山科」は、全国でも珍しいペットと暮らせる高齢者施設で、介護が必要な高齢者40人が13匹のペットとともに暮らしている。

ペットたちは施設内をあちこち動き回り、疲れたらお気に入りの場所で昼寝をするなど、過ごし方は自由。飼い主以外の部屋も行き来できるため、入居者はいろんなペットと触れ合うこともできる。

入居者(88):
楽しいよ。楽しくなかったらやっていけないもんね。かわいいのよ。家族だから。

“ペットと暮らしたい”高齢者の希望をかなえる

飼い主の草刈さん(91)と、猫のプリンもこの施設で暮らす。草刈さんは軽度の認知症を抱えていて、約5年前に施設にやってきた。

ペットと暮らす草刈さん(91):
もういるのが当たり前でね。いないと寂しいですよ。いなくなったら…。

施設長の若山さんは、これまでの高齢者施設のあり方に疑問を抱いていたという。

さくらの里山科 施設長 若山三千彦さん:
「犬と暮らしたい」「猫と暮らしたい」高齢者の希望をかなえる。それだけなんです。
(施設で)音楽を聴いちゃいけないと言われたら納得できない人が多いですよね。同じようにペットと一緒じゃないと生きているかいがないと、そう考える人も多い。なのに、何で老人ホームに入ったらペットと暮らせないのは当たり前なんでしょうか。私はそれがおかしいと思いました。

“高齢者が生き生きと暮らせる場所にしたい”と、14年前にこの施設を立ち上げたという。背景には「ペットの飼い主の高齢化」という深刻な問題もあった。

さくらの里山科 施設長 若山三千彦さん:
飼えなくなる高齢者がいるために、保健所に送られるペットが多い。ペットと暮らし続けることが可能になれば、高齢者がペットを保健所に入れなくて済みます。

東京都の調査によると、動物愛護センターでの犬・猫の引き取りで最も多い理由が「飼い主の病気や入院」そして「高齢者施設へ入ること」だ。

さらに、若山さんが考えるもう一つの課題が高齢者の孤独死だ。

さくらの里山科 施設長・若山三千彦さん:
犬を置いていけない、猫を置いていけないために老人ホームに入るのを拒み続けて、ギリギリの状態で入ってきたという人たち、そういう高齢者とペットも何組もいます。共倒れになってしまっている例もあります。

こうした課題や高齢者の生きがいを守るため、若山さんが立ち上げたのがペットと暮らせる高齢者施設だった。

愛猫とずっと一緒に

ペットと施設に入居している澤田さん(81):
もちろん、ここに来てよかった。

81歳の澤田さんは、14年前から施設で暮らしている。

澤田さん:
(40代で)両親が亡くなってすぐに、また妹が亡くなったんですよ。みんな亡くなっちゃって、私一人だけ…。

身寄りがなく、施設へ入居せざるを得ない状況になった。しかし、猫の「祐介」と離れて暮らすことに抵抗を感じ、施設への入居を悩み続けていた。

澤田さん:
(一緒に暮らせないのは)「絶対に嫌だ」って言ってた。絶対にそんなところあるわけないって。

そんな時、この施設の存在を知り、澤田さんは入居を決意した。

さくらの里山科 施設長 若山三千彦さん:
祐介くんと一緒にここで7年半暮らして、いつも一緒でしたもんね。

この施設でともに暮らし、15歳で天国に旅立った「祐介」。澤田さんは、この施設で最期までそばにいることができた。

その後、澤田さんのそばには新たな猫が現れた。数年前に施設にやってきた保護猫で、今は澤田さんと仲良く暮らしている「ゆりっこ」だ。

澤田さん:
いるっていうだけでいいですね。(部屋の)外に出て、ゆりっこのいる場所に行くと、ゆりっこがいる。そういう状態がすごく幸せを感じる。(一緒に暮らせる施設は)絶対に必要だと思います。

「施設にペットを連れて行くのが当たり前の社会に」

施設への入居希望は各地から相次いでいる。高齢化が進む中、ペットと暮らし続けることに需要が高まっているという。

さくらの里山科 施設長 若山三千彦さん:
いつもちびちゃんと銀ちゃんを可愛がってくれてありがとうございます。

入居者:
もう少し頑張んなきゃいけないんだけどね。

さくらの里山科 施設長・若山三千彦さん:
頑張ってください。これからもワンちゃんたちのことをかわいがってくださいね。

スタッフ:
ペロペロしてるね。穏やかな顔してる。

取材班:
ペットと一緒に生活できてどうですか?

入居者:
楽しい。

さくらの里山科 施設長・若山三千彦さん:
同じことをやりたい、今から挑戦しようと言ってくれてる特別養護老人ホームもあります。そうやって少しずつ広がっていって(施設に)ペットを連れて行くのが当たり前の社会になってほしい。
(「イット!」4月21日放送より)

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