「水源への影響」めぐる誤解
―――データセンターは地元の水源を枯渇させている?
そのようなことはなく、「水を無駄にしている」という誤解も解かなければなりません。技術革新で現在は様々な冷却技術が使われ、私たちが採用している循環型システムは水を一切無駄にしない仕組みです。
かつて業界では水を使って温度を下げる「気化冷却」技術が使われていましたが、現在では大半の事業者はやめています。化学物質を含む汚水を外部に排出することもありません。
―――表向き、どの企業が建設しているのか明確ではない場合が多いようだが?
長きにわたり、我々の業界は意図的にその実体を秘匿してきました。データセンターの中には機密性の高い機器が納められているため、それがどこに存在しているのか、あえて公表してきませんでした。
しかし、今は世界が変化し、地域社会と緊密に連携し、胸を張って建設できる時代になってきたと思います。少なくともここ10年は住民向けの説明会も開催していますし、許認可が必要です。用地の利用目的を変更するにはさらに手続きが必要で、それが完了するまでに数年かかることもあります。
―――ニューヨーク州などで新規のデータセンター建設の「一時停止」に向けた動きもある。
多くのデータセンター開発業者は、どこに建設すべきかを見直す動きはあります。その要因は2つあります。地域社会からの理解を一層深める取り組みが求められていることと、現存する電力網の問題について、解決に向けた対処が必要だからです。
データセンターは雇用を創出するのか
―――一部では、データセンターの大きさの割には、地元にたいした雇用は生み出さないという声もあるが?
それは間違いです。データセンター内にある機器は全て製造元によるメンテナンスが必要です。また顧客は常に機器を入れ換えています。電気技師、配管工も出入りします。それに伴い、地元のホテル業界やレストラン業界にも貢献しています。建設も堅調に続いているので、工事関係者もここ20年は継続的に雇用されています。警備も建物ごとに24時間警備です。
