能登半島地震によって人口減少が加速した地域で住民たちを元気付けようと一人の医師が桜のライトアップを企画しました。住民たちが手作りで開催したイベントと医師の思いを取材しました。
能登・内浦の海が目の前に広がる穴水町前波地区。地震の前は80世帯ほどの住民が暮らしていましたが今は60世帯ほどになりました。空き家や更地が増え暗くなった町が少しでも明るく元気になって欲しいと去年、一人の医師が公園にある1本の桜の木を懐中電灯で照らしました。
影近謙治医師:
(地震で)コミュニティーがバラバラになったというところで、昔からいろんな行事をやっていたがそれができなくなった。楽しみを1つでもやろうかという思いがありました
公立穴水総合病院で医師を務める影近謙治さんです。去年、思いつきで行った桜のライトアップでしたが住民たちが喜んでくれたことから今年は公園の全ての桜の木を照らすことにしました。今年のライトアップは影近さんの思いに共感した東京の企業が照明設備の貸し出しから設置まで無料で協力してくれました。
英和電機 大内朋樹社長:
みなさんの心に留まるようなそんな夜にできたらと思っている
訪れる人をもてなそうと地元のお母さんたちがおにぎりを作ったりゴミ箱を設置したりなど住民たちが手作りでイベントを盛り上げます。桜を一目見ようと地元の人たちが続々と集まって来ました。
住民:
こんな時でもないと会う時がない。あの地震以来やがいね。
影近さん:
地震の後本当にみなさん大変だった。協力して楽しいこともやりながら体に気を付けながら、この地区を盛り上げていきたいと思う。楽しんでいってください
そして、午後6時。「5,4,3,2,1、スイッチオン!」ピンクに輝く桜の花が照らし出されました。
地元の人:
うきうき。若さが保たれるね。
影近さん:
感慨深いですね、これだけ多くの人が一堂に会してきれいなサクラを見て。うれしい。町の力は本来強いと思うが地震のためにちょっと小さくなった気はするが、これからどんどん元に戻るように力合わせてやったらいいと思う
公園のライトアップは今月18日まで、午後6時から午前0時までとなっています。