宮城県栗原市で、江戸時代から続く、「金田火伏せまつり」が4月12日に行われました。高齢化で担い手不足のなか、住民たちの強い思いで8年ぶりに開催し伝統をつなぎました。

栗原市一迫金田地区。まつり当日の朝7時。住民たちが集まってきました。山車の仕上げ作業です。

まつり実行委員会の会長、三浦栄さん(66歳)。まつりの開催に向けて奔走してきました。
三浦さんの地区の山車は、長さ7.2メートル、幅2.6メートル。伊達政宗の朝鮮出兵をモチーフにしたということです。

「金田火伏せまつり」は、江戸時代から250年以上続く地域の伝統行事で、地区ごとに、工夫を凝らし手作りした山車が神楽や鹿踊りなどとともに中心部を練り歩き防火を祈願します。
しかし、少子高齢化で担い手が年々減る中、前回4年前はコロナ禍で、練り歩きは中止に。関係者が神事だけを行いかろうじて伝統を守りました。

金田火伏せまつり実行委員会 三浦栄会長
「先人の歴史を知っている人がだんだん少なくなってくればくるほど、(祭りの)火種をなかなか得ることができないと心配はしていました」

午前10時。強い風のなか、まつりが始まりました。
山車が練り歩くのは町の通りではなく閉校した小学校の校庭。町内を練り歩くよりも少ない人手で運営するためだそうです。
山車も、部材を再利用して製作の負担を減らすなど様々な知恵と工夫で開催にこぎつけました。

今回は仙台からすずめ踊りのグループもゲスト参加しまつりを盛り上げました。

金田火伏せまつり実行委員会 三浦栄会長「ありがとう、良かったよーっ」(

住民は
「途中で止まってしまうとなかなかまた祭りをやるという雰囲気を作るのは大変ですよ。それでもこうやって立ち上がったということは、素晴らしいことじゃないかと私は思いますね」
「やっぱりなくてはならないお祭りじゃないかと思います」
「地域が一つにまとまって全体で一緒になれるみたいな。山車作りもやってみたいです」

今回の山車は4台と以前の半分になりましたが、それでも、三浦さんはまつりの存続に手ごたえを感じていました。

金田火伏せまつり実行委員会 三浦栄会長
「やって良かったですね、後悔はしてません。逆境の中でどうしたらやれるのかをプラス思考ですべて前向きに考えていきたい。また次回もやりたいと思いますので、ぜひそれまで4年後お待ちしてますので、期待しててください」

仙台放送
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