ゴールデンウィークが目前に迫る中、関東の人気観光地の湖に異変が起きています。
雨不足によって水位が過去10年で最も低下。
名物の滝へ流れる水を止める事態になっています。
関東の人気観光地では異常事態が続いていました。
栃木県の奥日光にある中禅寺湖では、雨不足により一部、湖の底がむき出し状態となっていました。
普段は湖面に浮かぶ島も、水位が下がり島まで歩いていくことができます。
湖の底から“幻の道”が出現していました。
さらに、むしゃむしゃと草を食べるサル。
水のない湖を悠々と歩く姿がありました。
湖畔にある桟橋周辺を見ると、完全に水が干上がっているのが確認できます。
普段なら湖面に浮かんでいる桟橋も、現在は水がなくなり、ボートが完全に陸に打ち上がった状態となっています。
13日の中禅寺湖の水位は過去10年で最も低下しているといいます。
「マス釣りの聖地」として知られる中禅寺湖。
貸しボート店にとって水位の低下は大打撃となっていました。
レークオカジン・岡本浩和代表取締役:
普段はここまで水がある。だから今は(水位が)2メートル以上少ない。(Q.釣り人があそこまで湖に入れない?)入れない。あそこだったら水深3メートルぐらい、普通は。
4月20日のボート釣りが解禁を控えるこの店では、水のある新たな場所に船着き場を約50万円かけて設置するといいます。
レークオカジン・岡本浩和代表取締役:
(雨が)降ってほしい。冬って雨が降らないじゃないですか、その間になくなる。大体1日で1cmぐらいなくなる。
釣り人たちも水位の変化を感じていました。
釣り人:
水位は年々落ちている。去年も渇水、今年はさらに渇水している。
その異変は中禅寺湖の水が一気に落下する「華厳の滝」にも及んでいました。
日本三名瀑の1つに数えられる「華厳の滝」。
5年前の映像と比べると、滝の水量が減り、ちょろちょろ状態となっているのが分かります。
水源である中禅寺湖の水位が激減したため、昼間は滝に落とす水の量を最低となる毎秒0.1トンに減らし、夜間は完全に停止しているといいます。
観光客からは「水量が思ったより少ない」「音はすごいのに…ちょっと残念」などの声が聞かれました。
全国的に気温が上昇し、初夏の陽気となった13日。
カラカラの湖は山梨県にもありました。
近年、水位がまれに見る低さだという河口湖。
湖の水位が低下し、奥に続く六角堂まで歩いて行けそうです。
むき出しとなった乾いた湖底にはタンポポが多く咲いていました。
ここで不安を募らせていたのは農家でした。
農家・梶原基重さん:
こちらが田んぼへ水をあげるところの設備、ポンプ室。
河口湖周辺の水田では湖の水が流れ込んできますが、湖の水位の低下によって、くみ上げが困難な状況になっているといいます。
普段であれば、赤い線の辺りまで水がくるといいますが、少雨の影響で1メートル以上も水位が低いといいます。
そのため約200万円かけて湖の水をくみ上げるポンプを2カ所に設置。
それでも5月から始まる田植えを前に、水不足を懸念する声が上がりました。
農家・梶原基重さん:
水位が上がればこんな設備はいらない。2年連続で(水位が)減ってるから大変。
この富士河口湖町では、先週から町内の一部地域で節水への協力要請が呼びかけられています。
節水のため、湯船にお湯をためるのは2日に1回にしている家も。
住民は「お風呂にまとめて入るとか、1日抜くとか。毎日ではなくシャワーで済ませるとか。(水を)あまり使わないようにしてる」と話します。
観光や農業への影響が出ている水不足。
引き続き警戒が必要となります。