2024年、高知県で乗用車2台が衝突し、1歳の男の子が死亡する事件がありました。
13日の裁判で、被告の男は「ながら運転」が常習的だったと明かし、遺族は厳罰化を強く求めました。
突然、反対車線を越え猛スピードで突っ込んでくる車。
あまりの衝撃でフロントガラスは粉々に割れてしまっています。
2024年9月、高知県の東部自動車道で乗用車2台が正面衝突し、1歳の男の子・神農煌瑛ちゃんが亡くなりました。
事故の原因とみられているのは、反対車線にはみ出した竹崎寿洋被告による「ながら運転」です。
この事故をめぐる裁判が13日に行われました。
竹崎被告は事故のことを問われると「記憶がありません」と答えました。
一方、煌瑛ちゃんの両親は裁判後の会見で次のように語りました。
神農諭哉さん:
自分が被害者と勘違いしてるぐらい僕は思いましたけどね。怒りで体が震えました。
妻・彩乃さん:
誠意を見せてくれるんじゃないかなと少し期待はしたんですが…。
家族4人で旅行中、突如、神農さん一家を襲った悲劇。
高知地検は2025年8月、竹崎被告を「過失運転致死傷」の罪で在宅起訴。
事故当時、シートベルトを外し、助手席の下のサンダルに履き替えようと左手を伸ばし、その際、右手で握っていたハンドルを急に切り、事故を起こしたとみられています。
この罪状をめぐり、遺族は…。
妻・彩乃さん:
とにかく悔しくて、どうしてこれが危険運転致死傷罪にならないのか。
過失運転致死傷罪は懲役の上限が7年に対し、危険運転致死傷罪は20年以下と大きな違いが。
しかし、今回の事故のような「ながら運転」は犯罪が成立するための要件に入っていないといいます。
神農さん夫婦は約16万8000人から署名を集めるなど、「ながら運転」の厳罰化を求め奔走していました。
そんな中、13日に迎えた竹崎被告の被告人質問。
事故後の記憶については「記憶がありません」と答えるも、「ながら運転」を常習的に行っていたことを明かしました。
竹崎寿洋被告:
ゴルフの練習帰りにズボンや上着を着替えていた。月平均2~3回、合計で48回くらい。
検察:
なぜ?
竹崎寿洋被告:
時間短縮のために。
検察:
なぜ繰り返すのか?
竹崎寿洋被告:
ハンドルを持って前を見ていたので、そんなに危ないとは思わなかった。考えが甘かった。
煌瑛ちゃんの両親は、改めて「ながら運転」厳罰化への思いを訴えました。
妻・彩乃さん:
もう(息子は)帰ってこないんですけど、変えていかないと、同じ思いはしないでほしいなと思います。
神農諭哉さん:
時代が変わるとともに事故の形も変わってきている、変わっていくと思っている。被害者を守るための法律がいつになったらできるのかって改めて思いました。
裁判では「煌瑛ちゃんのことを忘れず、ざんげしていきたい」とも話していた竹崎被告。
次の裁判は6月3日に行われます。