学校の閉校や統合が相次ぐ中、生徒数が静岡県内で最も少ない浜松市の高校で4月9日、入学式が開かれました。少子化が進む中山間地域で学校はどうあるべきか…地域の思いとは?

新入生代表:
佐久間分校生としての誇りをもって学業・運動に励むことを誓います

浜松市天竜区のやまあいにある県立浜松湖北高校・佐久間分校。

9日20人の新入生が入学しました。

新入生:
地元だし、1人ひとりに教えてくれるのが分かりやすい。行きたいと思った。決め手だった

新入生:
自分の今の力と向き合って伸ばしていきたい

1957年、組合立佐久間高校として開校した佐久間分校。

佐久間ダムの工事や主力産業の林業が盛んだったこともあり、当時は700人を超える生徒が通っていました。

しかし、現在はその6%ほどにまで減少し、全校生徒の数は40人あまりと”県内最少”です。

さらに、2025年度の入学者は13人、2024年度は11人と県が募集停止の基準とする2年連続15人以下に。

2026年度は“特例”で生徒の募集が認められましたが、地元住民は閉校を懸念しています。

NPOがんばらまいか佐久間・大見芳 理事長:
目標とする高校がなくなると、どこかへ行かなければいけない。そうすると子供だけでなく、親も一緒に転出する事態になりかねない。過疎に歯止めがかからないと思う

過疎化が進む地域。

人口の流出を抑えるためにも子供たちが通う学校は無くてはなりません。

遠方からの生徒を受け入れようと6年前、地元住民は一度は閉鎖した学生寮の再開に動きました。

浜松市街地や掛川市からの生徒など新入生を迎え、2026年度の寮生は13人に上ります。

NPOがんばらまいか佐久間・大見芳 理事長:
通学のときにも子供の姿を見たり、声を聞いたりするのが地域の張りに繋がっていると思う。地域の存続も含めて、学校教育を守っていかなければならない

また、浜松市も全国から生徒を募集しようと県外での入学説明会を重ねてきたほか、生徒の下宿先の確保や家具・家電のリースなど生活面での支援も始めました。

浜松湖北高校・佐久間分校 橋本徳一 副校長:
(学校の)存続を一番望んでいるのが地域の方。この学校があるということは中山間地域・佐久間の生活の基盤になっていると考えている

”特例”で何とか存続している佐久間分校。

少子高齢化が加速する中、学校をどう守り、地域をどう維持していくのか、その模索は続いていきます。

テレビ静岡
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