省力・低コストを実現するコメ作りとして注目を集める、乾いた田んぼに直接種もみをまく「乾田直播栽培」。春になり、田んぼの整備や土づくりが始まっている。
三川町にある農業法人「まいすたぁ」では、8年前から「乾田直播」のコメ作りに取り組んでいる。
乾田直播栽培は、乾いた田んぼに直接種もみをまく農法。
「苗づくり」と「代かき」「田植え」が必要ないなど、大幅に手間を省けるのが最大のメリット。
(まいすたぁ・齋藤一志社長)
「大型の機械でやると作業時間を半分以下にできる。コスト削減・大面積の管理ができるよう、今から大きな田んぼを作りながら規模拡大に備えている」
乾田直播のコメづくりは田んぼの整備から始まる。
3月中旬にスタートした田起こし。
1枚30アールの田んぼ6枚を、1.8ヘクタールの田んぼ1枚にまとめる作業。
(まいすたぁ・齋藤一志社長)
「あぜも当初はバックホーで一つひとつ削りながら、土をキャリアダンプで運んでいた。今は大きなトラクターで一気にあぜを取っ払うと作業時間短縮になるので、そういう作業をしている」
乾田直播では、稲の根元から新しい茎が次々と生える「分げつ」を促すため、浅く水を張る。
そのため水が均等に行き渡るよう、田んぼは平らであることが絶対条件になる。
(まいすたぁ・齋藤一志社長)
「乾田直播の場合はとにかく均平・浅水で作業をする。1.8ヘクタールの高低差が1センチ~2センチぐらいまで精度を上げ、均平作業を進めたい」
一方、2枚の田んぼを1枚にまとめた田んぼ。
2枚の田んぼの高低差は9センチあった。
ここで登場するのは、土壌を平らにする作業を自動で行う「レーザーレベラー」という機械。
トラクターに取付け、レーザー発光器が発する水平基準のラインを受光器が検知し、ブレードが自動で上下して土を削ったり埋めたりして平らにならす。
(まいすたぁ・齋藤一志社長)
「(Q.9センチの段差は最終的にはゼロ?)ゼロ。こっちが低かったりどっかが高かったりなので、それも合わせて全て均平にしている。最後は全体で5ミリ下げると言っていたので、角などの処理をバックホーで処理すれば完成」
2026年もスタートした乾田直播栽培。
こうした新たな農業技術が深刻な「高齢化」「担い手不足」解決の糸口となるか注目されている。
(まいすたぁ・齋藤一志社長)
「農業者がどんどん減少する中で、手間のかからない農法でおいしいコメがいっぱいできれば、誰かが成功すれば、それを真似すればいい。みんなで知恵を出し合ってできれば」