東京・銀座の中心で25日、スプレーが噴射される事件が発生した。現場では男女25人が頭痛や喉の痛みを訴え、一時騒然となった。犯人は逃走しているという。

現場では“トリアージ”も

サイレンが鳴り響く、日中の銀座通り。発生直後の現場の様子だ。

この記事の画像(25枚)

リポート:
日中、人通りが多い銀座通りに多くの消防車・救急車が止まっているのが確認できます。

日本を代表する繁華街・銀座で発生した異臭騒ぎ。

室岡大晴キャスター:
奥にはガスマスクをしている捜査員の姿もあります。そして今、担架が救急車の中に運びこまれました。

現場では治療や搬送の優先順位を決める“トリアージ”も行われていた。

事件が起きたのは、新橋駅から銀座の大通りを600メートルほど進んだ場所にある複合商業施設、「GINZA SIX(ギンザシックス)」。
その中にある三井住友銀行・銀座支店だ。

25日正午ごろ、「三井住友銀行のロビーで刺激臭がしてみんな咳をしている。自分も喉が痛い」と、異臭で体調不良を訴える110番通報があった。

警視庁によると、防犯カメラにはATMなどが設置されている1階のロビーで、男とみられる人物がスプレーを撒く様子が映っていたという。

室岡大晴キャスター:
こちら現場周辺です。規制線がはられています。規制線の中には建物の前に、数十名の捜査員の姿があります。

現場には、ガスマスクをした隊員や、ボンベを背負った隊員の姿もあった。

現場付近にいた人は、当時の状況について、次のように語った。

GINZA SIXで働く人:
緊急速報という形で異臭騒動があるというのを聞いて下に降りたら、消防車と救急車とかが20台くらい来た。

現場近くにいた人:
消防隊の何人かの方が立っていて、「出てはいけない」「気分の悪い方は?」というふうに言われた。表にはタオルで押さえた方が何人か、2人ぐらいいた。こわいですね。

消防車両59台が出動

現場には多くの負傷者が出た際に、救助活動の拠点ともなる特殊救急車「スーパーアンビュランス」を含め消防車両59台が出動。

男女25人が頭痛や喉の痛みを訴えていて、このうち19人は病院に運ばれた。

残りの人も現地で応急処置を受けたが、全員意識はあるという。

室岡大晴キャスター:
銀行内の白い壁に、スプレーが吹きかけられたような跡があります。鑑識が今、写真撮影をしています。

スプレーの跡なのか、壁が赤くなっているのが確認できる。

GINZA SIXで働く人:
スプレーのにおいいなのか分からないが、ちょっとにおいが違うなというのはありました。

現場近くにいた人:
5mくらい近づいたら喉が急に痛くなって、むせてせきが出た。回りにいた人もみんなそう。

まかれたスプレーにより「普段と違うにおいがした」「急に喉が痛くなった」などの声があった。

市販の護身用催涙スプレーか

消防が簡易鑑定をしたところ、唐辛子に含まれるカプサイシンのようなものが検出されたという。

元東京消防庁 特別救助隊・田中章さん:
おそらく一般で市販されている護身用の催涙スプレーだと思います。主成分が唐辛子ですので、目が開けられないぐらい、呼吸困難になるくらいの痛みがきます。

また、多くの消防車両などが出動し“トリアージ”が行われたことなどについては…。

元東京消防庁 特別救助隊・田中章さん:
多数の傷病者が同時に発生したときは、こういう対応をとる。救急車の数や大型救急車、化学物質を分析対応するような化学対応部隊が出ている。
消防もどんな化学物質か分からないので、地下鉄サリンを彷彿させるような、思い切った対応で出ています。非常に多くの隊員と車両が出ている。

スプレーを噴射した男とみられる人物は、スプレーを持ったまま逃走していて、警視庁が行方を追っている。
(「イット!」5月25日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(25枚)