鹿屋市を拠点とする女子ソフトボールチーム、MORI ALL WAVE KANOYAが4月18日開幕の日本女子ソフトボールリーグで2年ぶりの優勝を狙う。昨シーズンはリーグ3位に終わったチームだが、今シーズンは新たに2人の投手と2人の野手が加入し、戦力が大幅に厚くなった。エース・竹原由菜投手は「0で抑えるのが第1の目標」と静かに闘志を燃やしている。

穏やかな春の日差しの下で始動

球春到来。鹿屋市の練習グラウンドに穏やかな日差しが降り注ぐ中、MORI ALL WAVE KANOYAの選手たちが新シーズンへ向けた調整を続けている。

チームが発足したのは2020年。全員が仕事を持ちながら練習に取り組むというスタイルで、着実に力をつけてきた。2022年からは全日本クラブ選手権で4連覇を達成し、2024年には日本リーグでも優勝。地域のクラブチームから、全国屈指の強豪へと成長した軌跡がある。

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チームを支えるサウスポー・竹原投手

そのチームの躍進を長年支えてきたのが、発足当初からユニフォームを着続ける竹原由菜投手だ。ストレートに加え、実に7種類もの変化球を操る左腕で、昨シーズンは11試合に登板して8失点という抜群の安定感を誇った。

「0で抑えるっていうのが第1の目標で、自分の役割をしっかり果たせるように今シーズンやっていこうと思います」

淡々とした言葉の中に、エースとしての揺るぎない矜持が滲む。

昨季チーム最多5勝・猩々投手の存在感

竹原投手と並んでローテーションを担うのが、鹿児島女子高校出身の猩々投手だ。昨シーズンはルーキーながらチーム最多の5勝を挙げ、即戦力として存在感を示した。

武器は力のあるストレート。球速は100キロ前後だが、ソフトボールは野球よりも投手とキャッチャーの距離が近いため、野球に換算すると140キロに迫る体感になるという。打者にとっては、それだけ対応する時間が短くなるわけだ。

昨シーズン、チームの投手は竹原投手と猩々投手の2人だけだった。2枚看板でシーズンを戦い抜いた事実が、いかにこの2人の負担が大きかったかを物語っている。

新加入の2投手が陣容を厚くする

今シーズン、その課題に応えるように2人の投手が新たにチームへ加わった。その一人が高橋伶奈投手だ。

「どれだけ自分が通用するか楽しみ。タイミングを外しながら投げるので、リーグの中でも自分みたいなピッチャーはあんまりいないと思う。初めての対戦になるので楽しみ」

緩急とタイミングで打者を翻弄するスタイルは、力で押す猩々投手とも、変化球を多彩に操る竹原投手とも異なる個性だ。4人それぞれが異なる特徴を持つ投手陣の完成は、相手チームにとって攻略の難しさが増すことを意味する。

竹原投手も新戦力の加入を素直に喜ぶ。「すごく私たちもうれしい。2人も主戦で投げられるので活躍を期待しながら自分たちも支えながらできれば」。チーム内の競争が、全体の底上げにつながる好循環が生まれつつある。

「全員総力」で2年ぶりの頂点へ

投手陣だけでなく、野手でも2人の選手が新加入した。チームとしての総合力は、昨シーズンから大きく向上している。

キャプテンの森舞華選手はこう力を込める。「個性を生かしながら全員総力で戦っていきたい。新人さんも力に加わって全員で優勝を目指したい」

6年目のシーズンを迎えるMORI ALL WAVE KANOYA。開幕戦の相手は、昨シーズンリーグ5位の花王コスメ小田原フェニックス(福井県)。まず初戦で勢いをつけ、鹿屋から全国の頂点を目指す戦いが始まる。

【動画で見る▶MORI ALL WAVE KANOYA、2年ぶりの日本女子ソフトボールリーグ優勝へ始動 投手陣を4人体制に強化】

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