補助金の終了と不透明な国際情勢

この記事の画像(8枚)

2026年度の幕開けとともに、これまで電気料金の負担を軽減してきた政府の補助金が終了(4月使用分から)。東北電力が発表した平均的な家庭のモデル料金によれば、前月比で462円増の8651円となり、実質的な値上げ局面へと突入し、物価高に加え、家計を直撃する負担が増えている。

今回の値上がりが与える影響は、単なる補助金の消失にとどまらない。現在の価格推移には、緊迫するイラン情勢による燃料費高騰の影響がまだ反映されておらず、今後さらなる値上がりが予想される。

新年度の暮らしを直撃するこの動きに対し、街の人々からは「夜間電力で家電を動かす」「こまめに照明を消す」といった、基本的な節電対策があがった。
各家庭での効率的で持続可能な策を講じることが急務となっている。

窓辺と扉から始める断熱のDIY

仙台市在住の島望さん 在宅の仕事が多いため、日中も電力を消費せざるを得ない
仙台市在住の島望さん 在宅の仕事が多いため、日中も電力を消費せざるを得ない

仙台市内に住む島さんは、ふだん自宅で仕事をすることが多く、エアコンや空気清浄機などの家電はほぼフル稼働。ここ3カ月の電気料金は、平均で1カ月約2万4000円と、大きな負担となっている。

断熱のため、大きな窓にはエアパッキンを貼っている
断熱のため、大きな窓にはエアパッキンを貼っている

島さんは節電対策として、物理的に熱を遮断する「断熱」を工夫している。
リビングの大きな窓の下部にエアパッキン(通称プチプチ)を貼ることで、外気の侵入と室内の熱の流出を抑えている。家庭内で最も熱が逃げやすい場所は窓であり、ここに適切な処置を施す意義は大きい。

リビングと廊下をつなぐ扉にもカーテンを設置
リビングと廊下をつなぐ扉にもカーテンを設置

さらに、リビングから廊下へと繋がる扉に突っ張り棒でカーテンを設置し、冷たい空気の流入を防ぐことで、エアコンの暖房効率を高めている。

島望さん:
(節電のために)何ができるか、家族で相談しないといけないと思うが、ちょっとしたことでピリピリして子供にいかないようにしないといけない。

消費電力の5%にあたる待機電力対策

節約アドバイザーの丸山晴美氏は、日常的に見落とされがちな「待機電力」の削減を次の一手として提言している。
家庭の総消費電力のうち、電化製品を使用していない時にも消費される電力は約5%と、決して無視できない数字だ。

たとえば、ガス給湯器やエコキュートの表示パネルをこまめに消すだけでも、年間で1700円から2700円程度の節約に繋がる可能性がある。

節電のためスイッチがついているタップも、こまめに切っておくことが大切だ
節電のためスイッチがついているタップも、こまめに切っておくことが大切だ

スイッチ付きのタップは、うまく使えば節電になるが、スイッチのランプが点灯しているだけで待機電力が大きくなってしまう。

また、電力消費が大きいのがトイレの暖房便座だ。設定を常時オフにし、代わりに市販の便座シートを貼ることで、快適性を維持したまま確実に電力を削ることができる。

無理のない習慣化と家族の心の平穏

大切なのは、これらの取り組みを無理のない範囲で習慣化することだ。電気代の高騰に過敏になりすぎて家族の間でピリピリしてしまっては、生活の質そのものが損なわれかねない。
節電を意識しつつも、心の余裕を持ち合わせることが、この難局を乗り切る鍵となってくる。
 

仙台放送
仙台放送

宮城の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。