事実上の封鎖が続くホルムズ海峡をめぐり、トランプ大統領は「イランとの交渉期限」をこれまでの「6日」から「7日夜(日本時間8日午前9時)」に延長した。
たびたび変わるトランプ氏の発言に世界中が振り回されている。

トランプ大統領発言を「タコ」と皮肉る

安宅晃樹キャスター:
トランプ氏の発言を、アルファベット4文字で表現する言葉があります。
それが、「TACO=タコ」です。

この記事の画像(10枚)

「TACO」の意味は「Trump Always Chickens Out」の頭文字を取ったもの。
「トランプはいつもビビって逃げる」という皮肉を込めた造語です。
トランプ氏が「強硬」な発言をしながらも、結局は後退することを揶揄した言葉です。
遠藤キャスターは英語に詳しいですが、いかがですか?

遠藤玲子キャスター:
友達同士で「ビビるなよ」という時に「チキンアウトするなよ」などはありますが、大統領に使うスラングではないのでは、という印象です。

記者のTACO指摘に不快感も

安宅キャスター:
元々は相互関税を発表した後の、2025年5月ごろから各国に交渉の猶予期間を設けたことを踏まえ、アメリカの金融関係者の間で広がった言葉とされています。

当時、会見で記者から「TACOと呼ばれている」と質問されると、「私が逃げ出した?そんな表現は聞いたことがない」と不快感をあらわにすることもありました。

そして、今回のイランをめぐる発言でも、「TACO」と指摘される発言が多く見られました。

3月21日にイランに対し「48時間以内にホルムズ海峡を開放しなければ発電所を攻撃する」と警告したトランプ大統領。
ところがその2日後、“攻撃を5日間延期”し、「イランと対話を行った」と明らかにしました。

トランプ大統領(3月24日):
向こうが呼びかけてきたんだ。こちらじゃない。イランからだ。
彼らは取引がしたいと言っている。我々は取引に前向きだ。

二転三転する発言

安宅キャスター:
その場しのぎの発言を修正する様子に、SNSでは「トランプが“TACO”った」など冷ややかな反応が見られました。

3月21日に自身のSNSでホルムズ海峡の開放期限を「48時間以内」とすると発信。
ところが、2日後に「5日間延長」、その3日後の26日には「10日間延長」としました。

そして、その「10日」が迫った4月4日には「48時間後に“あらゆる地獄がふり注ぐ”」としながらも、その翌日には発言が再び二転三転。
6日の会見では、期限を日本時間の8日午前9時とし、これを過ぎれば「橋や発電所を爆破し石器時代に戻る」と警告しました。

TACO発言にフランス大統領は“苦言”

安宅キャスター:
トランプ氏が発言を二転三転させていることについて、こんな反応も出ています。

2日にトランプ氏がイランに対し「今後2~3週間攻撃を行う」と発言したことについて、フランスのマクロン大統領は「率直に発言が多すぎるし、あちこち話が飛びすぎている」と苦言を呈しました。
日本の政府与党内からも「発言が毎日違って本当によくわからない」など、困惑の声もあがっています。
政府与党内からは「トランプ氏の演説のスタイル」であって、「どう転んでも大丈夫なようにしているのでは」との声もあります。

FNNワシントン支局の千田支局長によりますと「イラン側はTACO発言を見透かしている、それでトランプ大統領がいらだっているのではないか。そのため、今回は宣言通り大規模攻撃を仕掛けて、交渉のテーブルにつかせたい狙いがあるのではないか」ということです。

アメリカのニュースサイト「アクシオス」は、当局者の話としてトランプ大統領が「合意がまとまりつつある」と判断すれば攻撃の実行を見送る。ただし、「国防当局者は延長には懐疑的」と報じています。

(「イット!」4月7日放送より)