マイページ
不動産売却で2500万円超の詐欺被害 「買い手はもう決まってます」法廷で暴かれた巧妙な偽装【2025年度の読まれた記事】|FNNプライムオンライン
法廷ファイル

不動産売却で2500万円超の詐欺被害 「買い手はもう決まってます」法廷で暴かれた巧妙な偽装【2025年度の読まれた記事】

Google ニュース プリファードソース

「返すつもり」も交際費に消え…

同様の手口で複数の人から巧妙に金をだまし取った男。
「いずれ契約が成立すれば返すつもりだった」と主張したが、裁判所は「実態のない取引を装い、金をだまし取った」として詐欺の故意を認定。2025年9月、東京地裁は懲役5年の実刑判決を言い渡した。

振り込まれた金は返金のために管理されていたわけでもなく、生活費や交際費に消えていた。「他の案件で収入があれば返すつもりだった」という供述は通用しなかった。

男は、実際に不動産仲介業者として活動していた経歴があり、名刺や契約書の作成にも慣れていた。共犯とされた部下とともに、複数の被害者に同様の手口で接触し、信頼を得た上で金を引き出していた。

仕組みに沿った“リアルなウソ”

名刺があり、契約書があり、会話は丁寧。
買主の名前も、社員寮という用途も、すべてが現実味を帯びており、荒唐無稽ではなく見抜くことが難しいリアルさがあった。

実際に一度売れた物件があったことも、信頼を後押しした。判決は「社会的信頼を損なう悪質な犯行」と断じたが、こうした事件は、特別な人だけが巻き込まれるわけではない。

信頼は、合理的な判断の積み重ねの中で生まれる。だからこそ、仕組みに沿った嘘は、誰にでも届いてしまう。それらを見抜く力と、未然に防ぐ仕組みの整備が問われている。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

政治部・社会部・報道番組を20年以上渡り歩いた編集長に加え、社会部10年以上、経済部2年、ソウル支局4年半の経験を持つ部長、社会部デスク、社会部記者、経済部記者、モスクワ支局長、国際取材部記者、報道番組ディレクター・プロデューサー、バラエティー制作者、元日経新聞記者、元Yahoo!ニュース編集者、元スポーツ紙記者など様々な専門性を持つデスク11人が所属。事件や事故、政治に経済、芸能やスポーツまで、あらゆるニュースを取り扱うプロ集団です。

関連記事
法廷ファイルの他の記事
「独身偽装」で30代女性を妊娠・出産させた既婚男性 「人格権を深く侵害」で賠償命令 駐在不倫の末路と裏切りの全貌
「独身偽装」で30代女性を妊娠・出産させた既婚男性 「人格権を深く侵害」で賠償命令 駐在不倫の末路と裏切りの全貌
社会
「まんじゅうや」は無効票で「ヒゲ」は有効票に? 1票巡る法廷闘争 裁判所が判断を分けた理由
「まんじゅうや」は無効票で「ヒゲ」は有効票に? 1票巡る法廷闘争 裁判所が判断を分けた理由
社会
超能力者「みひ」が嫌がらせを…高見素直死刑囚はなぜパチンコ店に火をつけ5人を殺害したのか 裁判所が完全責任能力を認めた理由
超能力者「みひ」が嫌がらせを…高見素直死刑囚はなぜパチンコ店に火をつけ5人を殺害したのか 裁判所が完全責任能力を認めた理由
社会
客室乗務員の尻を執拗に触った機長 「アナウンサーにいそうだな」裁判所が実刑判決を言い渡した理由
客室乗務員の尻を執拗に触った機長 「アナウンサーにいそうだな」裁判所が実刑判決を言い渡した理由
社会
一覧ページへ
×